ヤルノ・トゥルーリがF1のシートを失ったことにより、今年のF1からイタリア人ドライバーが姿を消すことになった。トゥルーリは、イタリアには若手ドライバーを育成するシステムがないと嘆いている。
イタリア人F1ドライバーが参戦しないのは1970年以来のことだ。トゥルーリは、ケータハムが自分の代わりに資金をもたらせるビタリー・ペトロフを起用したのは理解できると述べているものの、イタリアの若手F1ドライバーが現在いないのは、イタリアにサポート体制が整っていないからだと述べた。
「F1にイタリア人ドライバーがいなくなるのは残念なことだ」とトゥルーリは通信社Ansaに対して語った。
「申し訳なく思うが、これは僕の問題ではない。こういう残念な状況になった責任は他の者にある。この状況は昨日始まったわけではない。(ずっと以前からあった問題なのに)何の対策もとられてこなかったのだ」
「イタリアではドライバーを上位カテゴリーにステップアップさせるためのサポートを行うシステムがない。だからこういう状況に陥るのは当たり前のことだ。才能あるドライバーたちはいるが、誰からもサポートを受けられなければ、彼らはどうしようもない」
「皆が手を貸してくれることを願っている。国がこういう危機的状況のときには、若手ドライバーがどこかのチームに目をとめられるためのサポートを得るのにどうしたらいいのか、僕には分からない」