モナコGPでポールポジションを獲得するチャンスを失った後、チームメイトのニコ・ロズベルグに対してかたくなな態度を取っているルイス・ハミルトンを元チャンピオンたちがたしなめている。
ロズベルグはモナコGP予選Q3初めに暫定ポールタイムを記録、しかし最後のアタックラップでミスをし、ミラボーのエスケープゾーンにマシンを入れた。これによりイエローフラッグが提示され、後ろを走っていたハミルトンはタイムを更新することができず、ロズベルグがポールポジションを獲得した。
予選後、ロズベルグの行為がポールポジションを守るために故意になされたのではないかとして審議されたものの、スチュワードは最終的にロズベルグは不正行為を行わなかったと判断した。
しかしハミルトンはロズベルグを疑い、怒りを示しており、決勝後の表彰式でもふたりは目を合わさなかった。
「僕らは友達じゃない、同僚なんだ」とハミルトンはモナコGPの日曜に語ったとロイターが伝えた。
「次に会うときには、ふたりともこれまでどおりプロとして振る舞うだろう」
「人は僕らは親友同士だというけれど、そうではない。13歳の時以来、親友だったことはない。互いに挨拶は交わすが、一緒にランチやディナーをとったりはしない。クールな関係なんだ」
一方のロズベルグは日曜、Sky TVに対して次のようにコメントしている。
「僕らは昔から友達だったし、これからも友達だ」
「でも“友達”という言葉は難しい。僕らはいい関係を築いているし、うまく協力し合って働いている」
元F1チャンピオン、ジョン・サーティースはモナコGPに関する自身のコラムの中で、ハミルトンに対して批判的な文章を書いている。
「ルイス・ハミルトンのドライバーとしての能力に疑いは持っていないが、モナコで起きたことを見聞きした限りでは(彼の言動は)気に入らない」
「ルイスが予選最終ラップでポールを取るためのチャンスを失って苛立ちを感じたのは理解できる。だが、チームメイトとチームに対する言動はよくなかった」
マクラーレンで2度タイトルを獲得したミカ・ハッキネンはIlta-Sanomatに対して「ルイスの考え方は気に入らないね。あの振る舞いはレベルが低い」とコメントしている。