ドイツGPでフェラーリが行った“チームオーダー”に関し、フェルナンド・アロンソの元チームメイトであるネルソン・ピケJrと元フェラーリドライバーであるゲルハルト・ベルガーがこれを支持する発言を行った。
ドイツGPでフェラーリは、首位を走行するフェリペ・マッサに対し、2位のアロンソを前に出すよう暗に指示したとして、10万ドルの罰金を科されると共に、世界モータースポーツ評議会でこの件についてのヒアリングが行われることになった。しかしピケJrとベルガーは、熾烈なタイトル争いの中でチームがチャンスが高い方のドライバーを優先するのは当然のことだと発言している。
「後からチームに入ってきたアロンソの方が速いというのは、マッサにとって辛いことだ」とピケはブラジルのIstoe誌のインタビューでコメントした。
「選手権争いのリーダーたちとのギャップを縮めるチャンスを片方のドライバーに与える機会があれば、フェラーリはそれを逃さないだろう。マッサがこういう状況を望まないのであれば、アロンソより速く走るための方法を見つける必要がある。他に道はない。もし彼の方がチャンピオンシップでアロンソより上だったら、前に出されるのは彼の方だったはずだ」
「現実を見ることだ」とベルガーはドイツのアウト・モーター・ウント・シュポルトに対して述べた。ベルガーは、アロンソはナンバー1ドライバーとしてフェラーリに加入したのだと考えている。
「あのチームの中ではアロンソの方が明らかに優れている。彼らのために世界タイトルを獲るチャンスがあるのは彼だけなんだ」
「(フェラーリ会長の)ルカ・ディ・モンテゼモロが彼(アロンソ)の獲得に動いたのだ。彼はこの切り札を目いっぱい使うだろう」