元FIA会長マックス・モズレーは、レッドブルはF1チーム間で定めたリソース制限の取り決めを破ったと考えている。
F1チームは、モズレーが会長時代に提案したバジェットキャップを採用せず、リソース・リストリクション・アグリーメント(RRA)においてチーム間でリソース制限の合意を行っている。
しかしモズレーはドイツのAuto Motor und Sportのインタビューにおいて、RRAには効果がほとんどないと主張した。
「この協定(RRA)の効果は極めて小さい。だからこそチームは合意したのだ」とモズレーが述べたと、PlanetF1.comが伝えている。
「木曜に行われた前回のFOTAの会合で、レッドブルは、コスト削減プランへの違反に関して特例の扱いを求めた」
「その報道が本当なら、それが意味することはひとつだ。レッドブルは許されている額以上の金を使ったということだ。だから今彼らは(他の)チームの許可を求めている」
「ライバルチームがどういう反応を示すのか興味深いね」
また、モズレーはRRAは「見せかけ」の協定だと批判したと、Motorsport.comが報じた。
「例を挙げよう。チームは従業員の人数を制限されている。仮にこれを100人とする。たっぷり資金を持って参戦すれば、ベストのスタッフを100人集められる」とモズレー。
「だからやはり金のあるチームに対抗する術はない。効果を発揮する唯一の手段は予算制限なのだ。予算を多く持っているというのは、より大きなエンジンを持っているのと同じようなものだ」