レッドブルは、オフスロットル時のブロウンディフューザー使用の禁止への対策は整っていると自信を見せた。
今週末のヨーロッパGPからは予選と決勝の間のエンジンマッピングの変更が許されなくなり、イギリスGPからはオフスロットル時のブロウンディフューザーの使用が禁止される。
このシステムのパイオニアであるレッドブルが最もダメージが大きいとの見方もあるが、同チームはそうは考えていない。
「僕は特に心配していない」とセバスチャン・ベッテルはSport BildにコメントしたとYallaf1.comが伝えた。
「僕らのマシンは全体のコンセプトが何より優れているんだ。ひとつのコンポーネントだけに頼っているわけじゃない」
「レッドブルが最も不利になると考えている人たちはびっくりすることになると思うな」
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、Servus TVに対し、今回の規制はベッテルの独走を止めるためのものであると主張した上で、自分たちの優位には影響がないと自信を見せた。
「(規制の)影響を軽減する手段についてまだ何も考えがなかったとしたら、我々はレッドブルではない」
「今回(禁止が)急がれたようだ。レッドブル(の独走)が問題だったのだろう」
一方でマルコは、マクラーレンは「我々のシステムを非常にうまく模倣した」ため自分たちと同様の影響を受けるだろうが、フェラーリは「このシステムを全く制御できなかった」と語っている。ルノーも大きなダメージを負うだろうとマルコは予想しているが、ルノーのテクニカルディレクター、ジェイムズ・アリソンは、各チームがどの程度のダメージを負うのか予想はできないと述べている。
FIAのスポークスマンは、予選後のエンジンマッピング変更を急きょ禁じたのは、パルクフェルメ規則の精神によるものだと説明している。
チャーリー・ホワイティングがチームにあてた通知の中には、マシンは「予選を通過した際と全く同じ状態でレースで走らせなければならない」と書かれている。