ハイミ・アルグエルスアリは、2013年のF1シートを獲得したと信じていたがそれはかなわなかったと認め、「F1はオークションになってしまった」と嘆いた。
2011年までトロロッソで走っていたアルグエルスアリは、2012年にシートを失い、ピレリF1タイヤのテストドライバーを務めながら、F1復帰を狙ってきた。
F1シート獲得に自信を見せていたアルグエルスアリだが、16日、今年の参戦の見込みはなくなったとの発表を行った。
彼はあるチームとの契約を確保できたと信じていたが、金銭的な問題でそれが実現しなかったとほのめかした。
「僕は(2011年に)F1で自分の中で最高の競技シーズンを送ったにもかかわらず、レッドブルは2012年には僕に期待をかけないという不可解な決断をした。その後、現役から離れた状態で必死に戦わなければならず、その結果2013年にF1で戦えないだろうことを認めざるを得なくなるとは、想像もしていなかった」とアルグエルスアリ。
「2012年F1シーズンの間ほぼずっと、常に入賞できるチームのシートを確保できたものと確信していたということを申し上げたい」
「彼らにそう言われたことを、真実だと信じていたのだ」
「信じていたために、他の選手権におけるチャンスをつかまなかった」
「関係者たちから、この状況を受け入れなければならない理由を説明されたが、僕としては納得することはできない」
「F1はオークションになってしまった」
アルグエルスアリにはザウバーやフォース・インディアとの契約や、BMWでのDTM参戦のうわさもあった。しかし結局今年はピレリのテストドライバーの役割を引き続き務め、来年のF1復帰のチャンスを狙うと、アルグエルスアリは語った。
「僕のF1キャリアは22歳で終わってしまうのか? こんな状況だけれど、そんな風には全く考えていない」とアルグエルスアリは述べている。
「(ピレリと共に)F1での活動を続けていき、F1でサードドライバーを務めるドライバーたちよりも多くの距離を走るつもりだ」
「自分の年は承知しているし、コース上の自分の記録も分かっている。自分はF1で勝つ力があるクルマに乗るのにふさわしいドライバーだと信じている。そのためにこれからも戦っていく」