ルノーは新生F1チームの体制発表とともに、新しいドライバー育成プログラム「ルノー・スポール・アカデミー」の設立を発表した。

 この新しい試みの筆頭として、2015年フォーミュラ・ルノー3.5のチャンピオンであるオリバー・ローランドが選ばれ、2016年はMPモータースポーツからGP2に参戦する。

 23歳のローランドは昨年レーシング・ステップス財団のサポートを受けてフォーミュラ・ルノー3.5で王座に輝き、GP2にもスポット参戦。スパ・フランコルシャンの予選ではフロントロウを獲得した。

「オランダのMPモータースポーツのメンバーとは2013年のユーロカップ・フォーミュラ・ルノーで一緒に戦った。そこで築いた強い信頼関係は今年のGP2でも役立つと思う。2016年はパドックに強い印象を与えられるような位置からスタートしたい」と、ローランドは意気込みを語っている。

 ローランドは2015年シルバーストンでMPモータースポーツからGP2にデビュー。終盤のバーレーンとアブダビはステータス・グランプリから出走し、シーズン終了後はARTやプレマ・レーシングとも接触していた。ローランドは昨年、英国オートスポーツの取材に答えて「GP2に挑戦するには、F1チームとのつながりが重要」と語っており、ルノーの支援を得られたことを喜んでいる。

「これまで多くのドライバーが、ルノーのアカデミーでチャンスをつかんだ。今度は僕が、それを得るつもりでいる」

 MPモータースポーツは2013年からGP2に参戦しているが、勝利は2014年ソチのスプリントレースでマルコ・ソレンセンが挙げた1勝のみ。チームマネージャーのサンダー・ドルスマンは、ローランドに期待している。

「彼にとってはF1へのステップを左右する、重要なシーズンとなる。我々は最高のクルマを用意できるよう総力を尽くす」

 ルノー・スポール・アカデミーには、フォーミュラ・ルノー2.0の卒業生であるジャック・エイトケンとケビン・ヨルグも選ばれ、それぞれアーデンとDAMSからGP3に参戦する予定。また、ルイス・デレトラーズはローランドが王座を獲得したフォーテック・モータースポーツから「フォーミュラ3.5 V8」(旧フォーミュラ・ルノー3.5)シリーズに挑む。

 近年ルノーによるドライバー育成プログラムからは、ロバート・クビカ、ルーカス・ディ・グラッシ、パストール・マルドナド、ジェローム・ダンブロジオ、ロマン・グロージャンらがF1デビューを果たしている。

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