英AUTOSPORTが2013年ドイツGPを戦った22人のドライバーを10点満点で評価した。表彰台に上ったセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン、ロメイン・グロージャンに最高点がつけられた。一方、最低点が与えられたのはフェリペ・マッサとジャン-エリック・ベルニュだった。

 英AUTOSPORT誌のF1担当編集者エド・ストローは、今回、トップ3のドライバーに9点の評価をつけた。

 2番グリッドからスタートして優勝し、ついに母国初勝利を成し遂げたベッテルは、「日曜午後には最上級のレースを見せた」と賞賛された。
「決勝ではロータスは脅威だったが、ベッテルは見事な走りをし、必要な場面で速さを見せ、完全に状況をコントロールしてみせた」
「週末の中で疑問点があるとすれば、予選ラップのファーストセクターであとコンマ1秒削り、ポールをつかめたのではないかという点だけだ。それで1点減点したが、その他は完璧だった」

 4番グリッドから2位に入ったライコネンに関しては、予選ではもう少しうまくやれた可能性があったかもしれないとされながらも、「決勝はいつもながらに見事な走りをし、終盤ベッテルを苦しめた」と評価された。
「今回彼が勝利をつかむ道はあったが、(勝てなかったのは)ライコネン自身というよりも戦略の影響といえるだろう」

 グロージャンは5番グリッドからスタートし3位に入った。
「将来が不確定なグロージャンだが、最初のソフトタイヤをうまく持たせて優勝を狙えるポジションにつけた」
「彼は速く、安定していた。リスタートが完璧ではなく、危うい瞬間もあったが、全体的に見て、難しい状況の中で非常に優れたパフォーマンスを見せた」

 一方、マッサは、7番グリッドから順位を上げながらも自らのミスでスピンしリタイアを喫し、4点という今回最低の点数を与えられた。
「よかった点は、過去3戦でクラッシュが相次いでいたが、ドイツではそれに比べるとスムーズにプラクティスと予選を過ごせたことで、予選ではミディアムでアロンソより少しいいタイムを出してみせた」
「悪かった点は、決勝でアロンソより前の6位を走りながら、ターン1のブレーキングでリヤをロックしスピン、リタイアしたことだ。順調な週末が大きなひとつのミスで台無しになった」

 ベルニュの評価も4点だった。ダニエル・リカルドが6番グリッドから12位でフィニッシュしたのに対し、ベルニュは予選16番手、決勝ではトラブルでリタイアという結果だった。
「ベルニュはこのような週末を過ごすことが多い。プラクティスで苦戦し、マシンが走りづらいと不満を言う。予選で全くミスがなかったと言いながら、チームメイトと1秒近い差がついてしまう」
「公平に見て、彼には決勝中にいい走りを披露するチャンスはなかった。ハイドロリックトラブルでリタイアせざるをえなかったのだ。だがその時点でポイントを狙える位置にはいなかった」

 各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

●レッドブル・レーシング
セバスチャン・ベッテル:9点
マーク・ウエーバー:8点
●フェラーリ
フェルナンド・アロンソ:8点
フェリペ・マッサ:4点
●マクラーレン
ジェンソン・バトン:8点
セルジオ・ペレス:7点
●ロータス
キミ・ライコネン:9点
ロメイン・グロージャン:9点
●メルセデス
ニコ・ロズベルグ:6点
ルイス・ハミルトン:8点
●ザウバー
ニコ・ヒュルケンベルグ:8点
エステバン・グティエレス:5点
●フォース・インディア
ポール・ディ・レスタ:7点
エイドエイアン・スーティル:6点
●ウイリアムズ
パストール・マルドナド:8点
バルテッリ・ボッタス:7点
●トロロッソ
ジャン-エリック・ベルニュ:4点
ダニエル・リカルド:7点
●ケータハム
シャルル・ピック:7点
ギド・バン・デル・ガルデ:6点
●マルシャ
ジュール・ビアンキ:8点
マックス・チルトン:5点

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