フェラーリのフェリペ・マッサは、F1第11戦ベルギーGPでの自身の7位というリザルトには満足しておらず、本当の強さを発揮できていないと語っている。
来季のシート喪失も噂されているマッサは、今シーズン前半戦こそ好調さを見せていたものの、夏休み前からは十分な結果を残せていない。
ただマッサは、予選9番手から2位表彰台を獲得した僚友のフェルナンド・アロンソには及ばないものの、今回のレースに関しては自らのパフォーマンス自体は悪くなかったと考えているようだ。
自身の将来を確保するために十分なパフォーマンスを発揮できていると思うか、との質問に対し、マッサは次のように答えている。
「速さに関してはポジティブだったと思うよ。あらゆることを適切に行って、速さがあることを証明したんだ」
「僕は、チームがどのレースでも競争力を発揮できると信じている。あるべき位置でフィニッシュできなかった多くのレースで、僕らは問題を抱えていた。とはいえ、僕らには速さはあるんだ」
マッサは、ベルギーGPで満足の行く結果を残せなかった最大の原因は、スタート直後の1コーナーでロメイン・グロージャンを避けるためにブレーキを踏まざるを得なかったことだと語った。
「ペースはとてもよかったと思う。でも、オープニングラップの1コーナーで問題が起きたんだ。僕はポジションを4つも失い、彼らの後ろでは速さを発揮できなかった」
「グロージャンが僕のマシンの目の前に現れたから、フロントを壊さないためにブレーキを踏まなくてはならなかった。それが最大の問題だったんだ」
「今回のマシンは、楽にトップ5でフィニッシュできるくらい、いい方向へ向かっていた。でも、今回は1コーナーで起こったことが全てだったよ」
マッサはこの他にも、レース序盤の数周に渡ってKERSが働かなくなるトラブルに見舞われている。