FIA会長のジャン・トッドは、F1カスタマーのため費用削減がなされるのであれば、引き換えに2020年以降もパワーユニットのレギュレーション変更をしない考えがあることを明らかにした。

 先週のストラテジーグループミーティングで「フェラーリ、メルセデス、ルノーはカスタマーへの課金額を減額すべきだ」との案にフェラーリが拒否権を行使。これを受けて、トッドはメキシコGPで取材に応じた。

「レギュレーションが安定していればいるほど、財政面は改善する。エンジンマニュファクチャラーとは2020年までレギュレーションを変更しないという取り決めがある。カスタマーチームに対する課金額削減につながるのであれば、この取り決めを2020年以降も延長する準備がある」

 フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネとメルセデスのトト・ウォルフは、すでに開発費用を決定したあとの減額要請は合理的ではないとの見解を示した。

 トッドはマニュファクチャラーの立場は理解できるとしながらも、ミーティングで提案された1200万ユーロ(約16億円)の上限額は、製造側に損失が出ないことが確約された金額だと言う。

「提案されたうちの最高額であれば、エンジンマニュファクチャラーも損はしない。サービスを提供して損失を出せというのは公平ではないと感じている。600万〜800万ユーロでは不公平になるだろうが、1200万ユーロなら余裕もあると思う。それでも1200万ユーロは高額だが、私としては受け入れ可能な金額だと考えている。しかし、私はマニュファクチャラーの予算責任者ではない。これは公平な提案だと思っており、カスタマー側としても受け入れられるものだろう」

「この解決案が聞き入れられないのであれば、別の方法を探る必要がある。でなければ10チームが破産のリスクを負うことになってしまうのだから」とトッドは訴えている。

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