18日、2013年シーズンへのF1レースシート獲得を断念する形となった小林可夢偉。ザウバーの来季シートが固まった11月から、13年のレギュラーシート獲得を目指し『KAMUI SUPPORT』という支援を求めるサイトを開設していたが、この『KAMUI SUPPORT』へ集まった資金は、14年のシート獲得に向け活かされることになった。
可夢偉の2013年シーズンに向けては、ロータスやフォース・インディア、ケータハムなどが候補に挙げられていたが、18日にロータスが正式にロメイン・グロージャンの残留を発表。常々「トップチームで戦う」ことを目標としていた可夢偉にとって、ロータスのシートが埋まったことが目標の断念に繋がったということだろう。
自身のホームページ上で可夢偉は、「2013年度の僕の活動については、F1以外のカテゴリーは考えていません。現在あるオプションのなかで、2014年にF1のトップチームのレースシートを獲得できるベストな道を選択したいと思っています」と、他のカテゴリーのレースには参加せず、あくまでF1参戦、それもトップチーム移籍を狙うことを語っている。
そんな可夢偉の13年レースシート獲得を支援すべく立ち上がっていた『KAMUI SUPPORT』には、11月22日から多くのファンが支援を寄せ、17日の時点で1億8465万円もの活動資金が集まっていた。今回、可夢偉はシート獲得を断念することになったが、『KAMUI SUPPORT』ホームページ上で、「皆様からの寄付金は、そのまま大切にお預かりして2014年度のF1レースシートを獲得するための資金とさせていただきます」と集まった支援金を来季に向けて活かすことを明らかにしている。
目標であるトップチームのシート獲得に向け、日本企業等の支援も含め800万ユーロ(約8億円)の資金を集めていた可夢偉だったが、13年のシートには及ばず。14年に向け吉報が届けられることを期待しよう。