2010年1月8日パリ発 プジョープレスリリース
2010年1月8日、パリにて
プジョーにとって、未来の自動車を考えることは三つの大きなチャレンジに立ち向かうことです。
◆ 比類のないブランドであるということを明確に打ち出すこと。
プジョーは全ての活動において「完璧さの追求」と「感動」をユニークな方法で組み合わせています。この相乗効果が、つねに自らを時代の流れに遅れる事がないという能力のベースとなっています。
◆ 環境問題に対処していくこと。
プジョーはドライビング・プレジャーを犠牲にすることなく、モビリティのニーズに応えるべくさまざまなテクノロジーに投資しています。エンジンの燃費を改善し続けるだけでなく、革新的なテクニカルソリューションを進展させています。2010年にプジョーは、「iOn」という電気自動車を発表します。2011年には「HYbrid4」という名称のディーゼル・ハイブリッドテクノロジー、そして「e-HDI」というマイクロ ハイブリッドシステムをプジョー3008に投入します。そして2012年にはプラグイン・ハイブリッドが提案されます。
◆ 新たなモビリティを開発していくこと。
乗用車、商用車、スクーター、自転車のラインアップを誇り、さらにさまざまなサービスも幅広く提供しているグローバルモビリティ企業は、世界中でプジョーだけです。プジョーは「ミュー・バイ・プジョー」という新しい提案により、さらに先進的なサービスの提供に務めます。
プジョーにとって、自動車の未来を追求することは自らのスタイルを刷新することに繋がります。そして「SR1」がそのマニフェストです。それは明日のプジョースタイルの最も強く、最も究極の、最も純粋な表現であり、新しいコーポレートデザインである「ライオン」が装着されています。
プジョーにとって自動車の未来を追求することは、あらゆる活動において、世界中で自らのアイデンティティを刷新することに繋がります。そのためにプジョーは、新しいグラフィックコードを採用します。
モビリティの新しい提案、新しいスタイルライン、新しいビジュアル アイデンティティ。200年を経て、プジョーは新たなブランドプロジェクトを開始することによって、その国際的な向上心を明確なものとします。
1.新しいブランドプロジェクト
a. プジョーの遺伝子に刻まれたプロジェクト
200年前から、プジョーはそのすべての活動に「完璧さの追求」と「感動」をユニークな方法で組み合わせています。この二元性はブランドの遺伝子に刻まれています。プジョーは次の組み合わせを実現してきました。
-最初のミルを創る時に、木と鋼鉄を
– 進歩を大衆化するために、セダンとディーゼルを
– クーペ・カブリオレセグメントを創設し、そのリーダーになるために、クーペとカブリオレを
– 3008をローンチするために、セダンとSUVを
– ディーゼルハイブリットの先駆者となるために、ディーゼルと電気を
– 「BB1」の開発にあたって、セダンとスクーターを
プジョーは「完璧さの追求」と「感動」を、ユニークな方法で融合させています。プジョーの目標は、自動車に関する体験の中心にはいつも感動があるということです。単に機能的であるだけのプジョー車は存在しません。
b. 新しいタグライン
世界中にこのブランドプロジェクトを伝え、説明するために、プジョーはインターナショナルな表現を採用しました。
この表現は、全てのプジョーの広告に使用されさらに強力なものとなり、ブランドネームとブランドロゴから切り離して使用することはできません。
c. 新しい「ライオン」
1858年からプジョーのシンボルとして使われてきた「ライオン」が変わります。プジョーのデザイナーが創った フロントグリルの新しい「ライオン」は
– デザインがよりシンプルで、
– 新しい姿勢と新しい動きがよりダイナミックで、
– マットとシャイニーな仕上げの対比で、バイメタリックな効果を表現します。
ライオンは、ブランドの新しいロゴにも使われます。
– 立体的(3D)であることにより、よりモダンなイメージで、
– 力強さをさらに表現するためにブルーフラッグを廃止し、
– 「プジョーブルー」はより濃い色に生まれ変わり、ブランドネームには新しいフォントが採用されています。
新しい「ライオン」を使用する初の車両は、2010年の春にローンチされるプジョーRCZです。
d. 新しいビジュアル アイデンティティ
「ライオン」が変わることによって、ブランドのビジュアル アイデンティティ全体が改訂されます。その目標は、世界中で行われるあらゆる活動におけるブランド全体の付加価値の増加、そしてブランドの表現の一貫性です。プジョーはモダンでエレガントなグラフィックコードを使用します。
これらの新しいコードは下記に使用されます。
– プジョーの全ての製品とサービス
– プジョーのネットワーク全体
– ブランドの全ての活動分野
– 全てのコミュニケーションにおいて
世界中に一万の窓口を誇るプジョーネットワーク全体は、2012年末までに新しいビジュアル アイデンティティを導入します。
ブランドには新しいサウンド アイデンティティも導入されます。ブランドのコマーシャルの最後には必ず独自のサウンド アイデンティティが使用されます。
2.プジョーのスタイルマニフェストであるSR1
アスレチックで、バランスが取れ、官能的なプジョーSR1は最も強く、最も究極の、最も純粋な将来のプジョースタイルの具現化です。
この「グランドツーリング ロードスター」は大きな塊から削り出された車であるような印象を与え、一体型の彫刻の様なダイナミズムを彷彿とさせます。純粋さと技術的な洗練度、オーセンティックな特徴と最先端技術、表現力と慎ましやかさなど、いつもさまざまな対比と戯れます。
「2+1」のインテリアにはさまざまな色と素材が組み合わされ、「対比」というアイディアを継続しています。年代物と最新技術の対比のように、デジタルとアナログの計器が組み合わせられています。
プジョーSR1はその彫刻的な外観に合わせて、さまざまな技術も一体化されています。例えば「HYbrid4」テクノロジーはフロントには1.6リッターTHPガソリンエンジン(160kW/218bhp)を、そしてリアには70kW(95bhp)の電気モーターが組み合わせられており、電気モードのみで駆動している際にSR1はゼロエミッションモードとなります。
このテクノロジーにより、SR1は230kW(313bhp)という最高のポテンシャルパワーを可能にし、且つ四輪駆動の恩恵も甘受できます。
SR1のコンセプトによって、プジョーがドライビング・プレジャーと、環境への配慮を合わせ持つ事ができることが実証されました。さらに完璧の追求と、感動の理想的な融合も具現化しています。
3.「環境へのテクノロジー」、これこそがプジョーの戦略
エコロジカル フットプリントを軽減させ、化石燃料への依存を減少させるために、ブランドとしてドライビング・プレジャーを犠牲にすることなく、モビリティのニーズに応えるべく、プジョーはさまざまなテクノロジーに投資します。
a. さらにクリーンなエンジンへ
現在、プジョーはガソリンエンジンのダウンサイジング、そしてディーゼルHDi FAPを通じて、エンジン効率の 改善を追求しています。プジョーはさらに、新しい3気筒ガソリンエンジンも開発中です。
自動車のラインアップは次のようになります。
– 100%電気自動車
プジョーは2010年末に「iOn」をローンチし、欧州のパーソナルEV市場に初めて参入します。4人乗りの「iOn」はコンパクトで、操作性に優れているのが特徴です。スタートのレスポンスが優れる「iOn」は加速もスムーズで、トップスピードは時速130キロ、ヨーロッパの大都市、そして郊外におけるドライブのために設計されています。
リチウムイオンバッテリーにより130キロの走行が可能で、家庭用電源から6時間で完全に充電でき、さらに急速充電ターミナルでは、30分で80パーセントの充電ができます。
「iOn」はすでに予約受付を始めており、個人、公共団体、多くのリース会社そしてカーシェアリング企業などが「iOn」に興味を示しています。
2010年の春から小型商用車(LCV)として、積載量3立方メートル、100パーセント電気LCV車パートナーをベースに提供されます。
– マイクロ ハイブリッド
2011年の末からプジョーのモデルには「e-HDi」システムが大々的に投入されます。このテクノロジーを使用することによって燃料消費とCO2排出量がそれぞれ15パーセントまで軽減されます。
– フル ハイブリッド
2011年の春には環境効率の良さと多用性が融合された3008「HYbrid4」が発表されます。
この革新的なテクノロジーは次のことを可能にします。
– 燃料消費とCO2排出量を35パーセントも減少します。(3.8リットル/100キロ、CO2 99g)
– 「ゼロエミッション」モード、電気モードで走行中は燃料も節約でき、さらに静かな走行を楽しむことができます。
– パフォーマンスも促進され、147kW/200bhpまでのアウトプットが可能です。
さらに、電気モーターが後部に搭載されていることによって、四輪駆動になるなどのさまざまなメリットがあります。この車両は市場における初のハイブリッドディーゼル車となり、今後さらなるモデルをプジョーが発表していきます。
– 「HYbrid4」プラグイン
2012年、プジョーは充電式「HYbrid4」テクノロジーを導入し、さらなる燃費の改善とCO2排出量の減少を目指します。その目標は2リットル/100キロ、そして1キロ当たり50グラムのCO2です。
プジョーの環境戦略は、二輪車にも適用されます。
b. 電動二輪
プジョーはウルトラモーター社と共同開発したパワーアシスト付きの自転車を提案します。電気モーターは36Vの取り外し可能なリチウムイオンバッテリーを装備し、70キロメートルもの走行が可能です。アマチュアのサイクリストは三段階のパワーアシスト、さらにとても快適なサスペンションを享受することができます。
50ccと同等のパワーの100パーセント電動スクーター、「E-Vivacity」は低価格であり、メンテナンスとランニングコストが非常に安価で済むエコフレンドリーな移動方法です。
リチウムイオンバッテリーは4時間で完全に充電でき、さらに2時間で80パーセントの充電ができ、80から100キロメートルの走行が可能です。
同等のNAエンジンに比べて、費用は10分の1で済み、100キロメートル走行あたり0.4ユーロと非常に経済的です。
クリーンで静かなこのスクーターは、スタート時の加速も良く、最高速度は時速45キロでスムーズに流れに乗ることができます。
プロダクションモデルは2010年の末に一般公開され、2011年に発売されます。プジョーはこの分野で15年近くの経験を誇っています。
四輪、そして二輪でさまざまなテクノロジーを展開しているプジョーは、現在、そして未来の環境問題に積極的に取り組んでいます。プジョーは未来のモビリティに対し、包括的な解決策を提案し、さらに前進していきます。
4.新しいモビリティ
乗用車、商用車、スクーター、自転車のラインアップを誇り、幅広いサービスも提供しているグローバルモビリティ企業は、世界中でプジョーのみです。
a. BB1
「BB1」は、二輪と四輪の世界の橋渡しの役目をするための、まったく新しい都市走行用の移動手段です。
革新的な構造を持ち、プジョースクーターが製造したチューブシャーシを使った「BB1」は、全長2.5メートル、 4人乗り、コンパクトでパフォーマンスが高く、ハンドリングも良い車両です。100パーセント電動であるため、CO2排出量はゼロであり、ミシュランと共同開発したリアホイール装着の電気モーターによる画期的な推進方法が、可能になりました。
洗練されたデザインによって、例え停止している時でも、とてもダイナミックなものになっています。車両のウィンドウ面積がとても広く、ドライバーが見渡せる範囲がとても広いのが特徴です。
「BB1」におけるテクノロジーの相互作用、そして接続性もとても重要な要素です。スマートフォンを接続することによって、ドライバーは無駄な装備を使うことなく、最も重要な情報に集中することができます。
プジョーにとって、「BB1」は新しいメンタリティでもあります。2009年の最後の3ヶ月、「BB1」はとてもパワフルなコミュニケーションツールとして活用されました。
– 少し変わった広告キャンペーン「お母さんはクルマ」、「お父さんはスクーター」、「祖父はペッパーミル」の展開のなかで
– インターネット上で、フェイスブックに15,000人のファン、YouTubeのページ、Twitterのスレッド、そして特設サイトを開設
– ベルリン、ロンドン、マドリード、ミラノとパリを回った欧州ツアーにおいて
b. プジョースクーター
プジョースクーターは市場において最も包括的な50ccから500ccのモペットやスクーターのラインアップを提案しています。
常に革新を追求し、自動車に着想を得ているプジョースクーターは初めて
– 電動スクーターを市販
– 125ccのスクーターにABSを標準搭載
– 1,000ユーロ以下のフランス製スクーターを提案
– コンプレッサーエンジンを開発
…したメーカーでもあります。
プジョーが発売した「ルディックス」、「サテリス」、または最近発売された「ビバシティ」などが成功したモデルです。プジョースクーターは未来のモビリティを予想するにあたって、2つのコンセプトを提案します。
– 「HYbrid3」エボリューションは、三輪駆動のハイブリッドスクーターです。リアには強力な自然吸気エンジンを搭載し、フロントの二輪に電気モーターがそれぞれ搭載されているために、安全性とパフォーマンスの高いスクーターです。多目的に使用できるこのスクーターは、ガソリンモードで1キロあたり48グラムのCO2排出量、そして電気モードではゼロエミッションが可能になります。
– 最高のエコフレンドリースクーター、「E-Vivacity」によってプジョーは電気スクーター市場に復帰します。スタンダードモデルは2010年の末に一般に公開され、2011年から発売されます。プジョーはこの分野において15年という豊富な経験があります。
c. プジョーサイクル
プジョーはヨーロッパのトップ自転車メーカー、サイクルヨーロッパ社とのパートナーシップにより自転車の世界に強力に復活します。
プジョーは今日、新しい自転車のラインを世界初公開します。この限定版「コレクターズエディション」はレーシングバイク、タウンユース用バイク、マウンテンバイク、ハイブリッドバイクの四種類からなり、それぞれにメンズとレディースバージョンが提供されます。エレガントなデザインに加え、このラインには過去のツール・ド・フランスでのプジョーチームの成功を彷彿とさせる、エクスクルージブな白黒チェックのデザインが施されています。このラインアップは2010年の春に発売され、さらに2010年9月に新しいモデルが加わります。
サイクルの販売について、プジョーは世界的に2つの異なる販売網を使用します。
– プジョーのディーラーネットワークと販売店で、自動車と共に
– サイクルヨーロッパの販売店ネットワークを利用して、ヨーロッパにおけるさまざまな販売店ネットワーク(フランスでは「Ve´lo&Oxygen」というチェーン450店舗で)、さらに南米とアジア、特に日本において。
新しいラインアップ、さらに拡大した販売ネットワークでプジョーは大幅な販売拡充を図ります。
d. 完全なモビリティの提案「ミュー・バイ・プジョー」
自動車、スクーター、そして自転車のラインアップを利用し、プジョーは革新的で新機軸なモビリティサービス、「ミュー・バイ・プジョー」を提案します。
この提案により、車両の所有者も非所有者も、プジョーのカスタマーであってもなくても、インターネット上でチャージできるプリペイドカードを使って、さまざまなモビリティサービスを受けることができます。
– プジョーのラインアップのプロダクトとアクセサリーをレンタルすることが出来ます。
◇週末に出掛けるために、プレジャー・ビークル(クーペ、CC、3008)をレンタルする
◇ 家族でツーリングに行くために、自転車をレンタルする
◇ 市街地に出掛けるために、スクーターをレンタルする
◇ 引越をするために、商用車をレンタルする
◇GBHP、ルーフラックなど、特定の旅のためのアクセサリーをレンタルする
– パートナー企業のサービスを購入することが出来ます。旅行代理店とのパートナーシップにより、カードの所有者は航空券、列車の切符、ホテルの予約、自分だけの旅行の予約などができます。ドライビングレッスン、エコフレンドリードライビングの教習なども、予約することが可能です。
このプロジェクトは第一段階がフランスの4都市において、2万名のグループ社員を対象に行われ、成功に終わりました。
2009年12月にプジョーのディーラー、プジョースクーターのディーラー、そしてシャンゼリゼ大通りにあるプジョーのブランドショールーム「プジョー・アベニュー」など、パリにある27のサイトがこのプロジェクトに参加しました。
ベルリン、ローマ、ロンドン、ブリュッセル、マドリードなどヨーロッパの大都市での展開も現在行われています。
現在、「ミュー・バイ・プジョー」のユーザーの42パーセントが、プレジャービークルを使うために、このサービスを利用しています。「ミュー・バイ・プジョー」を使って、プジョーはカスタマーと新しい関係を築いていきます。このサービスは店頭に新しいカスタマーを誘致することを可能にし、ブランド拡充のために役立つツールとなります。
5.カスタマーリレーションにおけるプロフェッショナリズム
a. インターネット戦略:「4つの発展分野」
プジョーはその発展を、4つのメインエリアに分けて加速していきます。
インターネットユーザーは Peugeot.com というブランドサイトを通じて、プジョーの活動を追うことができます。フルスクリーンビデオとイベントプレゼンテーションが、プロダクトニュースと共に紹介されます。
web2.0をいつも使用している若いカスタマー層をプジョーと繋ぐために、フェイスブックやツイッターなどのコミュニティサイトを活用していきます。プジョーはセカンドライフやフェイスブックなどにおいて、「BB1」に関するとてもポジティブなフィードバックを得ています。
それと並行して、同じビジュアル アイデンティティを使用する70ヶ国の子会社のインターネットサイトが、大幅なアップデートを行います。フルスクリーン、3Dビークル コンフィギュレーター、スライドショーまたはメールで入手可能なサマリーなど、新機能を多用したプジョーラインアップを紹介する、新しいショールームを利用することができます。さらに、「マイプジョー」モジュールを使うことによって、インターネットユーザーは自分が訪問時に行った時のデータを、全てセーブしておくことが出来ます。Eマガジンに登録すれば、新しいニュースが自動的に自分のメールボックスに届きます。
さらに、ディーラーネットワークとの密接な繋がりによって実現したプジョー ウェブストアは、現在ネットワーク内で購入可能な車両の在庫を確認できる、オンラインショールームです。2010年以降、多くの国で実現する予定です。ディーラーと直接連絡するためのモジュールも用意され、アフターサービスのためには「e-ディーラー」というサイトにおいて、オンラインで予約を取ることが出来ます。
b. 中古車に関する戦略:「ヨーロッパにおける展開」
プジョーはイメージのリニューアルに伴い、カスタマーのニーズに応えるために、中古車に関する大規模な計画を実行します。
プジョーは中古車販売において、業務効率のスタンダードとなりたいと考えています。2010年の戦略において、販路の近代化、「バイバック」プログラムの充実、中古車流通の把握、ロジスティクスにおけるプロセスとコストの最適化などが予定されています。プジョーは中古車販売店のニーズに応え、それによって車両の残存価格が保護されます。
このネットワークは、よりプロフェッショナルなものに生まれ変わり、さらに市場に適応した提案をしています。
プジョーは2010年初旬に、より近代的なイメージ、より幅広いオファー、多岐に渡るサービス、そしてネットワークのための業務基準となる新しい中古車ブランドを発表します。この展開に伴い、大規模なトレーニングと指導キャンペーンが行われます。
2009年、プジョーネットワークは、ヨーロッパ各国で31万台以上の認定中古車を、個人のカスタマーに販売 しました。2010年における目標は、個人に対する中古車販売の台数を、15パーセント以上伸ばすことです。
この戦略は2010年には中国とラテンアメリカ諸国に、さらに2011年の終わりまでには、プジョーを展開している世界各国に拡大されます。
c. B2B戦略:「企業への販売を増加させる」
プジョーは特定のカスタマーニーズに応えるため、企業に対する販売を増加させるための完全なアクションプランを発表しました。
2009年、プジョーは企業に対する販売市場において7.5パーセントのマーケットシェアを占めました。2010年にプジョーはマーケットシェア8パーセント獲得を目標に進展を続けていきます。
これらの目標を達成するために、5つのアクションプランが履行されます。
■ B2Bチームの強化
– オペレーションチーム(B2B営業担当またはキーアカウントマネージャー)の人数が、多くの国で増加しています。営業担当に対する、大規模な研修も計画されています。
– 「プジョー・プロフェッショナル・インターナショナル」という、B2B活動専用の中央管理システムを創設しました。大企業や各国市場における、主要なリース企業との国際契約の展開を主に担当します。
■ 革新的なサービス
プジョーはB2Bサービスの革新に努めています。
「プジョー・アクティブ・フリートデータ」、テレマティクス サービスがその実例の一つです。
– プジョーのフリート車両が送信する警報を、リアルタイムで把握します。
– 走行距離、必要になるメンテナンス、燃料消費量、CO2排出量など、実際に走行しているプジョー車の完全な状況を、週に2回受信します。
■ 「プジョー・プロフェッショナル」提案の展開
– ヨーロッパにおける450店舗のディーラーが、B2B活動における専門的技術を積極的に導入し、ヨーロッパの「プジョー・プロフェッショナル・センター」として、2010年に認定されます。
– 「ビジネスライン」が、ヨーロッパの市場の多くで発売されました。
– 「プジョー・プロフェッショナル」のウェブサイトが創設されました。
■ プロフェッショナルに合わせた、プロダクトオファー
– 「ビッパー」から「ボクサー」まで、幅広い商用車ラインが、ボディ架装業者とのパートナーシップによってさらに強化されます。
– 最近ローンチされた「3008」と「5008」によって補完されたパーソナルカーのラインは、CO2排出量を抑えたラインアップとなっています。エミッションの数値は「207」が99グラム、「107」が106グラム、「308」ハッチバックが120グラム、「407」が129グラム、「3008」が130グラム、そして「5008」が135グラムです。
■ 将来のためのプロダクトオファー
CO2排出量削減の追求、そしてそれによって可能になる「総所有コスト(TCO)」の抑制は、将来に提案されるプロダクトにも反映されます。2010年にプジョーは「iOn」という電気自動車を提案する、欧州初のメーカーになります。そして2011年までには、クライアントである企業はフル ハイブリッド、そしてプラグインハイブリッドテクノロジーの利益を享受することになります。
従って、これから2011年までに、プジョーはヨーロッパのクライアント企業に対し、最も充実したプロダクトと高品質なサービスが提供できる、トップ3メーカーのうちの1社となります。
6.200年間もの経験にインスピレーションを得たブランドプロジェクト
1810年から、プジョーはその名称と、その後はブランドの象徴である「ライオン」のロゴを鋸、工具、クリノリン (鋼線などで張り広げたペチコート)、自転車、オートバイ、スクーターそして自動車に使用してきました。それぞれの世界に、プジョーは強い信条と鋼鉄の製造に基づく工業生産の起源を否定することなく、感動と革新をもたらしました。
200年前から、プジョーは「完璧さの追求」と「感動」を、ユニークな方法で組み合わせることによって、
– (工具やミルにおいて)鋼鉄と木という極端に異なる素材や、2輪と4輪という異なる世界を融合させています。
– 「201」で革新的な前輪独立懸架を標準とし、3008「HYbrid4」では後部に電気モーターを搭載し、4輪駆動を実現しました。
– 「401」エクリプスで、クーペとカブリオレを同じシルエットに収めており、現在は「207CC」と「308CC」で、そのセグメントのリーダーとなっています。
– 1941年にすでに「VLV」というタウンユースの電気自動車を開発し、そして2010年の年末には「iOn」に電動パワートレーンを導入します。
– 「402」、そして「504」や「406」クーペでは、スタイルを価値として付加し、さらにコンセプトカーの「SR1」でそれを刷新します。
インスピレーションに導かれ、プジョーは
– 「403」で、量産のディーゼルエンジンを生産しました。
– モータースポーツでの勝利、そして多くのバージョンのおかげで、真のアイコンとなった「205」をデビューさせました。
– 2000年に、世界初の微粒子フィルターを「607」に導入しました。
– HDi FAPエンジンを使って、世界で最も過酷な耐久レース、ル・マン24時間で2009年に優勝を達成しました。
– 自動車とバイクの中間点に存在するアーバンビークル、「BB1」を創造しました。
別表
プジョー
プジョーはパッセンジャーとコマーシャル ビークル、スクーター、自転車のラインアップを誇り、幅広いサービスを提供している世界唯一のグローバル モビリティ企業です。世界160ヶ国に1万拠点を持つプジョーは、世界中で「完璧さの追求」と「感動」を組み合わせています。200年のインスピレーションをもとに、プジョーは2010年に、そのスタイルラインとビジュアル アイデンティティを刷新し、モビリティの提案をさらに拡げ、国際的な方向性を明確にします。プジョーは特別生産車の「RCZ」、100%電気自動車の「iOn」、中国における「408」、そしてラテンアメリカにおける3種類の新モデルのローンチによって、発展を続けます。
数字で読む2009年
◇ 160ヶ国における商業展開
◇ カスタマーのための拠点1万箇所
◇ 2009年に成功したローンチ
-「206+」現在の経済状況に完璧に合った商品
– 「308CC」クーペ・カブリオレにおける、プジョーのリーダーシップを継続、強化
– 「3008」コンパクト クロスオーバーセグメントにおける、プジョーの新しい提案
– 「5008」 コンパクトMPVセグメントにおける、プジョーの新たな投資
◇ 3年連続で、「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー(1.6リッターTHPガソリンエンジン)」を受賞
2010年のプジョー
◇ 200年を経た今、プジョーは新しいモビリティの提案、新しいスタイルライン、新しいビジュアル アイデンティティという新ブランドプロジェクトを発信し、その国際的な方向性を明確にします。
◇ プジョー200周年、記念の年
◇ プロダクトによる攻勢:初の特別生産車、「RCZ」
◇ 環境における攻勢:100パーセント電気の「iOn」
◇国際的な攻勢:中国とメルコスールにおける市場占有率を拡大
総合的なラインアップを誇るプジョー
◇ 個人向けの車両: 「107」、「206+」、「207」(ハッチバック、SW、CC)、「308」(ハッチバック、SW、CC)「407」(セダン、SW)、「3008」、「5008」、「4007」、「607」、「ビッパー ティピー」、「パートナー ティピー」、「エキスパート ティピー」
◇インターナショナルラインアップ
– ラテンアメリカ: 「206」、「207」(ハッチバック、セダン、SW、Escapade)、「307」(ハッチバックとセダン)、さらに主要モデルのローンチを、2010年に予定。
– 中国: 「207」(ハッチバックとセダン)、「307」(ハッチバックとセダン)、さらに「408」のローンチ。
– イラン: 「206」セダン
◇ 小型商用車:「ビッパー」、「パートナー オリジン」、「パートナー」、「エキスパート」、「ボクサー」
◇ 50ccから500ccまでのスクーターとモペット、約45モデル
◇ 自転車ラインアップのリニューアル