プレスインフォメーション 3月18日.2009

5つの革新的技術を採り入れたポルシェ パナメーラ

ポルシェAG(本社、ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr. ヴェンデリン・ヴィーデキング)のニューモデル、パナメーラはラグジュアリークラスの量産車として初めて、つまり世界的に見ても前例のない5つの革新的技術を採用しています。
オートマチックトランスミッションとの組み合わせでは初めてとなるオートスタート/ ストップ機能、オンデマンド制御によって空気の量を調節できるようにしたアクティブエアサスペンション、アクティブエアロダイナミクスを実現するマルチステージ式の可変リアスポイラー(パナメーラターボに搭載)などです。

パナメーラは、斬新な車両コンセプトから生まれた 4 シーターグランツーリスモであり、プレミアムクラスの顧客をターゲットとすべく、ダイナミックなパフォーマンスと最高のエレガンスをひとつに融合しています。ポルシェの既存のラインナップである 911、カイエン、ボクスターおよびケイマンが、それぞれのセグメントを長年リードしてきたように、ポルシェ第 4 のシリーズモデルとして登場したこのパナメーラも、セグメントを席巻すべき 1 台です。このパナメーラは、走行性能、ドライビングダイナミクス、効率性の点で、プレミアムクラスに属する競合モデルの追随を許しません。まさにこうしたポルシェならではのアドバンテージがパナメーラをセグメントリーダーへと押し上げるのです。これまでの歴史を振り返っても分かる通り、エンジン性能の高さ、ドライビングダイナミクス、効率性は、ポルシェ車が他社の車を凌駕する領域です。これはポルシェがモータースポーツへの参戦を通じて、効率的でパワフルなエンジンの開発、軽量構造化、エアロダイナミクスの最適化をつねに優先してきたからといえます。パナメーラは、こうしたポルシェの DNA とスポーツカー特有の情感を、ラグジュアリーサルーン特有のゆとりある空間や快適性と初めて融合させたモデルであり、グランツーリスモの中でも唯一無二の存在です。


パワートレイン:高い出力と効率

快適性、パフォーマンス、効率性を最適なバランスに仕上げる作業は、まずパワートレインの領域から着手されました。パナメーラのために用意されたパワーユニットは、すべて最新の技術を採用した低燃費のガソリン直接噴射エンジンです。このエンジンは、入念な研究の結果として内部摩擦が最適化されているほか、クーラントの温度管理に対するマップ制御の導入、さらにはエネルギー損失の少ない補機類の採用など、効率を高めるための工夫が数多く施されています。

トランスミッションに関しては、デュアルクラッチトランスミッションであるポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)をこのクラスで初めて採用したことにより、優れた燃費性能とスポーツ性を同時に実現させています。このPDKは、効率の面で従来型のオートマチックトランスミッションをはるかに凌駕するものです。トップギアはギア比の小さなオーバードライブ並みの値に設定されており、燃費性能をいちだんと向上させます。また PDK は、最適化されたギア比や他に類を見ない素早いシフトチェンジを特徴とし、走行中にトラクションが途切れないことから、ポルシェならではのドライビングダイナミクスを実現させます。

パナメーラには、オートスタート/ストップ機能が備わっていますが、これもプレミアムクラスのオートマチックトランスミッション仕様車では初めてのことです。このオートスタート/ストップ機能を装備したことに加えて、タイヤの転がり抵抗やブレーキの引き摺り抵抗を小さくするなど、効率を高める為にさまざまな対策を講じた結果、パナメーラ S(PDK 搭載車)の平均燃費は、10.8 リッター /100 km を達成しています(新EU基準に準拠)。卓越した走行性能を実現したうえでのこの数値は、非常に価値の高いものです。


シャシー:ドライビングダイナミクスと快適性

パナメーラのシャシーは、スポーツ性と快適性を兼ね備え、双方の特性に対して一切の妥協を排しています。ノーマルの設定で走行する場合、パナメーラのシャシーは非常に高い走行快適性を誇ります。しかし、ボタン操作ひとつで、アクティブ制御の PASM サスペンションがパナメーラのシャシーを真のスポーツシャシーへと変化させます。また革新的な技術を利用して空気の量を自在に調節できるようにしたアダプティブエアサスペンションも標準装備されています。さらに、ドライビングダイナミクスと快適性をいっそう高められるように、ボディのロールをアクティブ制御するポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム(PDCC)が全てのモデルにオプション設定されています。PDCC は、リミテッド・スリップ・リアディファレンシャルと同時装着となります。また、オプションのスポーツクロノパッケージを装備した場合、スポーツ・プラス・ボタンを操作することで、電子制御 4WD システムの中核をなすポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)を含め、パワートレインとシャシーの各コンポーネントは、全てスポーツ走行に適した設定に切り替わります。なお、パナメーラ 4S とパナメーラ ターボの場合、PTM は標準装備されます。


ボディ:軽量構造と機能性

ボディについては、スポーツカーの開発において避けることのできない軽量構造化が追求されているほか、優れた快適性、ゆとりある室内空間、効率的なエアロダイナミクス性能も同時に実現されています。 また最新の生産技術と各種の素材が最適な形で活用されている点も特徴的で、スチールだけを見ても、各種の素材がそれぞれの特性を生かせるように使い分けられています。

さらにアルミニウムやマグネシウムといった軽金属やプラスチックなどの素材も目的に応じた使用が徹底されています。例えば軽量構造のドアなどは、アルミニウムダイカスト製の部材をレーザー加工したドアフレーム、アルミニウム製のアウターパネル、マグネシウムダイカスト製の薄いウインドウフレームなどで構成されています。こうした高度な軽量構造技術を採用した結果、パナメーラ S の場合、車両重量を 1,770 kg に抑えることができました。

リアシートシステムは、快適性とシートアレンジの面で、プレミアムクラスにおける新たなベンチマークを確立しています。シートはエルゴノミクスを追求した 2 シータータイプで、各部の電動調節機能、シートベンチレーション、一体型ヘッドレストを特徴としており、リアシートの乗員にも卓越した快適性を提供します。さらに、機能性の高いラゲッジコンパートメントもパナメーラの重要な特徴のひとつです。ラゲッジコンパートメントは分割可倒式バックレストとトランクスルー機構を利用することで多彩なアレンジが可能で、その容量は最大 で 1,263 リッターに達します。またフロアは高低差がなくフラットです。

パナメーラのアンダーフロアは、センタートンネル部からリアマフラーまでがパネルで覆われています。これはこのセグメントにおける初の試みであり、アクスルに作用する空気抵抗と揚力を抑えるだけではなく、燃費性能やドライビングダイナミクスの向上にも貢献しています。またエアロダイナミクス性能を高める要素の中で視覚的にも強いインパクトをもたらすのが、パナメーラターボに装備される 4-way アクティブリアスポイラーです。このリアスポイラーは、その角度とジオメトリーを走行状態に応じて適切に変化させることで、最適なエアロダイナミクスと走行性能を引き出します。


アコースティック:スポーティなサウンドと走行快適性

パナメーラの開発チームは、ノイズ源(エグゾーストシステム、エアインテーク、エンジン)とエアロアコースティックに対して最適なチューニングを施すことで調和の取れた特徴的なサウンド特性をパナメーラに与え、相反すると思われてきた課題を見事に解決しています。これは、開発の初期段階からクレイモデルを用いてエアロアコースティックを分析し、ひとつひとつの問題点に対して特定の対策を講じてきたことによるものです。この結果、室内で感じるウインドノイズは、プレミアムクラスにふさわしいレベルに抑えられています。しかし加速の際にパワーとダイナミクスを誇示する独自のポルシェサウンドは、十分に健在です。パナメーラの音響特性はこのような多面性を持っており、クルージングの際は落ち着いた空間を演出し、スポーツ走行においてはドライバーの気分を高揚させます。

新しい技術と実績のある技術を適切に組み合わせることで、ヴァイザッハのポルシェ開発チームは、相反する開発目標を達成するインテリジェントなソリューションを生み出しました。相反する特性はこうしたソリューションによってそれぞれが現実のものとなり、このグランツーリスモの大きな特徴となっています。パナメーラのエンジンは、非常にパワフルでダイナミックな性能を誇る一方、非常に効率的でクリーンなエンジンです。快適なツーリングを愉しめるだけではなく、ポルシェならではのスポーティな走りも堪能できるのがこのパナメーラです。ダイナミックなプロポーションとクーペを思わせる流麗なラインを採用しながらも室内はゆったりとしており、快適性、機能性、多用途性の面にも不足を感じることはありません。

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