2009年8月10日
ARTA Project プレスリリース
2009 ARTAジュニアカートサマースクール/2009 ARTAカップカートレース
恒例のジュニア育成カートスクールを実施
ARTAカップカートレースに鈴木亜久里、井出有治が出場
ARTAプロジェクト(プロデューサー:鈴木亜久里)は、今年も8月5日(水)〜9日(日)にわたり、「2009 ARTAジュニアカートサマースクール」と「2009ARTAカップカートレース/オートバックスオープンマスターズカートシリーズ」を、ツインリンクもてぎの北ショートコースにて開催いたしました。
ARTAプロジェクトのカートプログラムは、小・中学生といった若い層を対象に「カート人口を増やし、モータースポーツの裾野を広げていきたい」という鈴木亜久里の想いと、これに賛同していただいた株式会社オートバックスセブン様の協力を得て、1998年にARTAプロジェクトの発足と同時に誕生したものです。カートレースをモータースポーツの基本と位置付け、その運営や支援を積極的に行うことで将来のトップドライバーの育成を目指しており、これまでにもこのカートプログラムの中から伊沢拓也、塚越広大、国本京佑など、これからの日本を代表するドライバーが育ちつつあります。
今回行われたARTAジュニアカートサマースクールとARTAカップカートレースは、全国各地から集った数多くの青少年カーターたちが、鈴木亜久里やARTA所属ドライバーと触れ合いながらドライビングスキルを学ぶ場となっており、ARTAのカートプログラムの中心的な役割を果たしているイベントです。ARTAカップカートレースは、これまで12年にわたり、年に1度の“カートレースのお祭り”として開催し、国際基準に近い実戦経験を積む場としての役割を担ってきました。また、より効果的に子供たちにカートを学んでもらおうと、毎年、走り込みを中心とした2日間のARTAジュニアカートサマースクールを実施。こちらの活動も今年で10年目を迎えています。
ARTAジュニアカートサマースクールでは、鈴木亜久里をスクール長に、金石年弘、井出有治、田中哲也、伊沢拓也などが講師として、カートの腕を磨きたいという意欲ある子供たちへ直接指導をするのが特徴で、講師陣からのアドバイスを受け、模擬レースで実践していき、確実に技術を習得できるようなカリキュラムを組んでいます。5・6日に開校した第10回ARTAジュニアカートサマースクールには、10〜13歳の子供たち19名が北海道から九州まで幅広い地域から集まりました。今年は多くの講師陣とマンツーマンに近い形での指導が実現し、模擬レース後のミーティングでは、子供たちからも積極的に質問していく姿も数多く見られました。
講師を務める田中哲也は、「子供たちが、自分の走り方をひとりで理解したり、分析したりすることは難しい。そういったことを客観的に見てアドバイスをしています。それでも、やっぱり楽しく、のびのびやってもらいたいと思います」と語り、また同じく講師を務める金石年弘も「失敗してもいいので、どんどんトライするよう指導しています。模擬走行10回をこなせば、かなりのことができるようになるはずです」と話すなど、講師陣全体で子供達が萎縮せずに積極的に試せるような雰囲気づくりにも配慮しています。
そして8・9日には、株式会社オートバックスセブンの湧田社長も見守る中、「2009 ARTAカップカートレース/オートバックスオープンマスターズカートシリーズ」を開催いたしました。全国転戦シリーズ全5戦中、第4戦を迎えたオープンマスターズカート「ARTAチャレンジカップ」「KRPカデット」「KRPジュニア」「オートバックス・キッズアカデミー」クラスに、2009 ARTAカップカートレースの「FS125」、「SS, SSジュニア」クラスを合わせた計6クラスの予選・決勝を実施しました。鈴木亜久里はこの日のメインイベントとなる「FS125」、井出有治は「SS, SSジュニア」クラスへゲストドライバーとして参加。鈴木はリタイアしましたが、今後のモータースポーツ界を背負う子供たちの躍進ぶりを目の当たりにするうれしい体験をしています。井出はタイムトライアルでトップタイムをマーク。決勝ではあと半周で優勝というところで接触してしまいましたが、会場を沸かせました。
なお、ARTAチャレンジカップ優勝者の坪井翔選手には経済産業大臣賞が、KRPジュニアクラスで2位に輝いた阪口晴南選手には財団法人社会スポーツセンター賞が授与されています。
●鈴木亜久里コメント
「モータースポーツの裾野を広げていきたい、という思いから始めました。日本全国からカートをやっている子供が集まるため、自分の実力を把握するのにはとてもいい機会になるはずです。1年に1度、カート好きが集まるお祭りとして、また全国から集まるドライバーたちと力試しができる場として、ARTAカップカートレースそしてARTAジュニアカートサマースクールを、これからも続けていきたいと思います」
●社会スポーツセンター賞の選考理由について(松浦佑亮 選考委員)
「阪口選手はジュニアカートサマースクールで素晴らしい走りを見せてくれました。レースで優勝することはできませんでしたが、相手の立場を考えることで駆け引きがもっと上達するはずです。この受賞をきっかけに勝利を意識したレースの駆け引きという面に目を向けて欲しい、そんな期待を込めて選考いたしました」