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スーパーGTニュース

投稿日: 2009.08.24 00:00
更新日: 2018.02.15 14:47

【ARTA Project】SUPER GTシリーズ第6戦鈴鹿サーキット決勝


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ARTA Project プレスリリース
SUPER GTシリーズ第6戦鈴鹿サーキット
決勝

ARTA NSX、パンクからの火災により12位
ARTA Garaiyaは戦略が的中し2位表彰台獲得

■GT500
 伝統の一戦であるSUPER GT第6戦『ポッカGTサマースペシャル』は決勝日を迎え、朝からの晴天の下、3万4000人のファンが鈴鹿サーキットを埋めた。予選日からマシンに確かな手応えを感じていたラルフ・ファーマン&伊沢拓也のARTA NSXは、決勝の戦略を見すえ午前10時10分からスタートしたフリー走行に臨んだ。まずはファーマンからコースインし、ファーマンが6周、伊沢が8周を消化。ファーマンがセッション序盤に1分57秒985というトップタイムをマークし、決勝に向け期待を抱かせた。
 大観衆に見守られる中、14時にスタートが切られた決勝レース。昼過ぎから急速に鈴鹿サーキット上空には雲が広がり、スタート時にはポツポツと雨が降り始めていたが、路面を濡らすまでにはいたらず。ファーマンは良好なバランスのマシンを駆り、序盤は4台による2番手争いを展開する。
 ファーマンは硬めのタイヤでライバルよりも長い33周まで1回目のルーティンストップを遅らせ、ピットイン直前のスパートも奏功し3番手までポジションを上げた。
 1回目のピットインでチームはリヤタイヤのみの2本を交換し、第2スティントを担当する伊沢を送り出す。しかし、前後タイヤのグリップの違いに苦しんだ伊沢は#3 GT-R、#6 SC430の先行を許してしまい4番手に。それでも伊沢はその後ポジションを守りきり、55周目に再びファーマンに交代した。
 ファーマンはピットアウト後快調に走行し、ライバルのピットインの間に2番手にポジションを上げるが、担当スティントも残りわずかになったところで、ファーマンはタイヤに異常を感じ取る。タイムが維持できていたため、ピットは予定のルーティンストップのタイミングまでファーマンをコースに留めるが、まさにルーティンストップの前周であった85周目の1コーナーで、ARTA NSXの左リヤタイヤがパンク。ファーマンはなんとかマシンをピットに戻そうとコースを回ったが、パンクの影響で出た火花がオイルラインに引火。130RでARTA NSXは火災を起こしてしまいストップ、12位完走扱いでレースを終えることとなった。

●佐藤真治エンジニアのコメント
「予選までは良い調子できていたのですが、決勝で伊沢のペースが上がらなかったり、多少のつまづきがありました。そんな中でも採れるベストの作戦ができていたとは思います。パンクというアクシデントでレースを失ってしまったことが本当に悔やまれますね。次戦は富士スピードウェイでの一戦ですが、前回の富士でも調子は良かったですし、ウエイトも全車軽くなりますから、もう一度仕切り直して勝利を狙っていきたいと思います」

●ラルフ・ファーマン選手のコメント
「第1スティントはマシンがすごく良いバランスで、長いスティントを走ることができた。他のチームがピットに入った後クイックラップを刻んでポジションを上げることができたが、僕の最後のスティントでパンクチャーの症状が出てしまい、最終的にはパンクしてしまった。裂けたタイヤがオイルラインに火を点けてしまったんじゃないかと思うんだけど、すごい炎が出てしまった。炎で何も見えなくなってしまったよ。体は大丈夫なので、次回また頑張りたい」

●伊沢拓也選手のコメント
「最後は残念な結果になってしまいました。ラルフから交代した後ペースが上がらなかったんですが、おそらく2輪交換でバランスが崩れてしまったのではないかと思います。そんな中でもちゃんとしたペースで走らなければならなかったんですが、早めにピットインするしか無かったです。今回予選は良かったですし、前回の富士でも表彰台に登っているので、次戦も頑張りたいと思います」