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スーパーGTニュース

投稿日: 2009.11.08 00:00
更新日: 2018.02.15 16:22

【ARTA Project】SUPER GTシリーズ第9戦もてぎ ARTA NSXがポールポジション獲得! ARTA Garaiyaも好位置、予選2位に


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2009年11月7日

ARTA Project プレスリリース
SUPER GT シリーズ第9戦もてぎ
予選

ARTA NSXがポールポジション獲得!
ARTA Garaiyaも好位置、予選2位に

■GT500
 ついに最終戦を迎えた、2009年のSUPER GTシリーズ。舞台はツインリンクもてぎ(ロードコース)だ。今年の最終戦は、通常よりも50km短い「レース距離250km」、しかも「原則として全車ノーハンディ」という新機軸のもとで争われる。

 ラルフ・ファーマン&伊沢拓也のARTA NSXは、実質的にシリーズ3番手のポジションで最終戦に臨む。このレースでの優勝が、逆転タイトル獲得への必須条件だ。また、ホンダが来季からは新しいGT500マシンでの参戦に移行する予定を発表したため、NSXにとってはこれがSUPER GTでのラストランとなる。

 予選も、もてぎラウンドでは通常とは異なるノックダウン方式が採用される。このため予選日は午前に公式練習(105分)が行われたあと、午後は、まず両ドライバーが基準タイムを満たすことだけが実質的に要求される予選1回目(45分、混走)があり、そのあと、3段階のセッションによるノックダウン方式で決勝グリッドを争う予選2回目が実施されることとなる。

 予選日の天候は晴れ、路面はドライ。ARTA NSXは、まず公式練習で3位(1分46秒109)につけた。NSX勢最上位である。続く、午後の予選1回目は「このセッションでのクラス上位3台のタイムの平均の107%以内のタイム」を両ドライバーがマークすれば、予選2回目で決勝グリッドを争う権利が得られるという性格のセッションなので、トラブルやアクシデントがない限りは実質的に公式練習走行の延長。ノックダウン予選、あるいは決勝レースに向けてのセッティングを煮詰める時間帯となる。ARTA NSXはここでも2位(1分46秒916)と、NSX勢のトップをキープ。

 そして、いよいよノックダウン方式の予選2回目となった。10分、7分、7分と3回のセッション(S1〜S3)が行われ、GT500の場合はS2までに計6台が脱落。S3に進んだ8台がポールポジションを争うかたちだ。また、規則上、ドライバーはひとりがS1とS3を、もうひとりがS2を受け持つことになる。ARTA NSXはファーマンがS1とS3を、伊沢がS2でのアタックをそれぞれ担当した。順当にS1とS2を勝ち上がり、S3ではファーマンが1分44秒390という素晴らしいタイムを刻み、ARTA NSXは見事にポールポジションを獲得。優勝が義務づけられた明日の決勝レースに向けて、最高のスタートを切ったのである。

●鈴木亜久里監督のコメント
「最後のラルフの走りは素晴らしかった。あのタイムまで行くとは思わなかったから、今日は出来過ぎですよ。なんとかチャンピオンを獲りたいというチームのみんなの思いと、NSX最後のレースということでNSXファンのみなさんの後押しがあったおかげですね」

●土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「奇跡的な結果だと思います。神様、仏様、ラルフ様。あのタイムは本当にすごい。よくやってくれました」

●佐藤真治エンジニアのコメント
「ラルフさん、ありがとうございます、という感じのポール獲得ですね。セッティングをアジャストしながら、いい流れで来てはいましたが、あそこまでのタイムが出るとは思っていませんでした。(逆転タイトルに関して)我々ができることは勝つだけですから、明日はとにかく勝って、他の結果を待ちたいと思います」

●ラルフ・ファーマン選手のコメント
「(S3でポールポジションを決めた周は)いいアタックラップだったよ。自分としては、ノーマルな予選方式が好きなので、正直言うとノックダウンやスーパーラップはあまり好きじゃないんだけれどね。明日の決勝に向けてのマシンの手応えも良く、とてもハッピーな状況だ。とにかく明日、我々は勝つ。勝たなければならないんだ。そう決意して、このレースに臨んでいるよ」

●伊沢拓也選手のコメント
「僕自身もやるべき仕事(S2)はキッチリやれましたが、ポール獲得に関しては、ラルフの素晴らしいアタックと、ここまで速いマシンに仕上げてくれたチームのおかげだと思います。本当にマシンの調子が良くて、ポールも狙えるだろうとは思っていました。けれども、あそこまでのタイムが出るとは考えていなかったですね。(チャンピオン争いについての)他のチームの動向は考えても仕方ない。僕たちは勝つだけです。NSXの最後のレースでもあるので、明日は速いNSXをみんなに見せて、そして勝ちたいと思います」

■GT300
 新田守男&高木真一のARTA Garaiyaは、ランキング2位(ドライバーズポイント首位と3点差)で最終戦を迎えた。一部車両を除いてノーハンディ同士となるこの一戦を勝てば、自力でタイトルを獲得することができるポジションだ。しかし、GT300は6つの陣営に王座の可能性が残る大混戦。厳しい戦いとなることが予想される(タイトルを争うマシンはすべてノーハンディ)。

 GT300も予選方式などはGT500と同じだ。ARTA Garaiyaは公式練習が10位(1分56秒692)、予選1回目が14位(1分58秒553)と、順位的には上位につけられなかったが、決勝想定のセットアップも積極的に試すなど、流れはまずまず順調。そしてノックダウン方式の予選2回目には、S1から高木-新田-高木のオーダーでアタックに臨み、S3では高木が1分54秒678をマークして予選2位を獲得した。タイトル候補のなかではトップのグリッドにつけ、明日の決勝での王座獲得に向けて良好な出足となった。

●金曽裕人監督のコメント
「マシンはいつもどおりです。シーズンをとおして着々と積み上げてきたものが、結果になっていますね。でも、決して明日のレースを楽観視することはできません。もちろんタイトルは獲りたいですが、とにかく、今年は最終戦に際して『レースを楽しもうよ、守りよりも攻めよう!』ということをみんなに言っています。まだこのあとに一戦あるんだと思うくらいの、いい意味での余裕も持ちつつ、明日は攻めたいと思います。これがガライヤのレース、これがARTAのレース、という内容のレースをします」

●新田守男選手のコメント
「今日の結果は上出来でしょう。予選で前につけられたので、明日の作戦に関しても幅も広がったと思います。決勝セットの方向性に関しても、いいものが見つかってきてはいます。ただ、やはりレースは楽観できませんね。それは前戦と同じです。明日は、たぶんすごいレース(接戦)になると思いますよ。レース距離が短いことが、いろんな状況を生み出しそうですしね」

●高木真一選手のコメント
「チャンピオン候補のなかで一番前ですね。でも、あんなタイムが出るとは思っていなくて……。4〜5番手なら、と思っていたんですが、ビックリしました。(路面コンディションなどの)いろいろな要素がうまく噛み合った結果だと思いますが、これはもう奇跡です(笑)。でも、ライバルとのロングランでの状況を比較する限り、みんな、レベルは接近している。だからこそ、予選で前に行きたかったので、その意味でも良かったですね。作戦の自由度も増したと思いますので、とにかく明日は頑張ります」


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