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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2009.05.18 00:00
更新日: 2018.02.15 13:15

【GRM】Formula NIPPON Rd.2 SUZUKA デュバル、ハードなバトルを制して今季初優勝!


Formula NIPPON Rd.2 SUZUKA17/May/2009

ロイック・デュバル、ハードなバトルを制して今季初優勝!

 5月16~17日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2戦が鈴鹿サーキット(三重県)にて開催された。第1戦(富士スピードウェイ)からおよそ1ヶ月半のインターバルを経て、新生鈴鹿サーキットを舞台に国内トップフォーミュラ13台の白熱したレースが展開された。

 5月16日(土)、GRMドライバー、ロイック・デュバルはフリー走行(9:25~)でNAKAJIMA RACINGの31号車(HONDA HR09E)のセッティングを確認。セッションスタート時はドライだった路面は次第にレインコンディションへと変わっていったが、そのウェット状態でロイックがベストタイム(1'58.254)をマーク。雨での好調さをアピールした。

 13:45より3回のノックアウト形式による公式予選が開始された。まずQ2へ進出する11台が決まるQ1(20分間)では、ロイック・デュバルは5番手(1'59.479)。Q3への選抜(8台)セッションとなるQ2(10分間)では、強まった雨脚でコントロールが難しくなり6番手(2'05.202)に。しかし、最後のQ3で果敢なアタックを行ったロイックは、1コーナーの立ち上がりでスピンを喫する場面もあったが、最終ラップで刻んだ1'59.203により3位で予選を終えることになった。「雨で難しい路面状況だったけど、久しぶりに予選トップ3に入れて良かった。ポールポジション(PP)を獲れず悔しいけど、トップのタイム(LAWSON TEAM IMPUL 2号車ブノワ・トレルイエ、1'59.106)とは僅差なので、明日の決勝は楽しみだね」とロイックは目を輝かせた。

 翌17日(日)、朝のフリー走行時、多少路面は濡れていたものの雲の切れ目ものぞき、各マシンはスリックタイヤを装着して決勝に向けた調整を行った、ここでロイックは燃料を多く積みながらも1'43.079のトップタイムをマークし、ドライコンディションでのセッティングが決まっているところも見せつけた。

 スタート前のウォームアップ時刻13:45になると遂に雨が降り始め、路面はみるみるうちにウェットコンディションへと変わっていった。そして14:30, いよいよ43周で争われる決勝がスタートした。ホワイトベースの31号車に乗り込んだロイックは2列目左サイドのグリッドから好スタートを決め、2番手にジャンプアップして1コーナーへ! PPスタートのブノワ・トレルイエとロイック・デュバルというフレンチドライバー二人が1-2ポジションでレースをリードする展開となった。ブノワとロイックは毎ラップ交互にファステストタイムを更新しながら3位以下を引き離して行く。そして13周目からはロイックがファステストタイムを連発続しながらトップとの距離を詰め始め、遂に17周にはその差0.5秒まで接近。そこからも二人はテール・トゥー・ノーズの激しいバトルを展開。23周目のスプーンカーブで前に詰まったロイックが若干コースをはずす場面もあったが、その次の周にはファステストラップを更新(1'59.052)しつつ、再び2号車の後ろにぴったりとつきオーバーテイクのチャンスを伺う。そして28周目スプーンカーブでベテラン、ブノワ・トレルイエの巧みなブロックを交わしたロイックは見事なパッシングを見せて遂にトップに躍り出た! そこからロイックはグングンとペースと上げトップを快走。その後31周にピットインし、給油のみでコースへ戻ったが、このタイヤ無交換作戦も功を奏し、NAKAJIMA RACING 31号車のロイック・デュバルは独走体制でレースをリード。35ラップ目には再びファステストラップ(1'58.144)をマークしながらアグレッシブな走りを続け、遂に43ラップに及ぶ厳しいレースを制し、今季初優勝(通算5勝目)を飾った。

ロイック・デュバル
「良いレースでした。スタートも決まり、2番手でレースを進めることが出来て良かった。序盤ブノワのペースが速かったのですが、次第にタイヤがパフォーマンスダウンしてきたのかと思ったのでそれを見極めつつ、慌てずにオーバーテイクのチャンスを伺っていました。ピット作戦で順位を逆転できることも計算にあったので、リスクは負わないつもりでしたが、パスするチャンスが(ピットイン前より)早く訪れたので、スプーン手前でパスしました。唯一のミスはピットインの際、止りきれずにメカニックに接触してしまったことですが、大事に至らずほっとしました。 今日のレースはマシンも戦略もベストで、パーフェクトなレースを僕にさせてくれたチームに感謝していますし、僕もとてもハッピーです。これでランキングも2位に浮上。マシンはドライでもウェットでも調子が良いし、次は相性の良いもてぎなので、連続優勝を狙ってトップの座に立ちたいですね!」

中嶋悟監督
「久しぶりの優勝で嬉しい、の一言です。それに、新しい鈴鹿サーキットでの初レースを優勝で飾れたことは良かったです。レースはおおかた順調に行きましたね。ブノワとの長いバトルを落ち着いて制したのを見て、ロイックは一回り成長したように思います。」

 次戦、フォーミュラ・ニッポン第3戦は5月30~31日ツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催される。


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