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国内レース他ニュース

投稿日: 2009.07.12 00:00
更新日: 2018.02.15 14:03

【JF3A】全日本F3第9戦コメント:国本「しっかりと戦ってこのまま逃げ切りたい」


全日本F3選手権 第9戦 決勝上位ドライバーコメント

◎ Cクラス ◎
■優勝:国本 雄資
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No37/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス)
「ポールポジションからスタートがうまく決まって、このまま逃げ切れるかと思ったんですが、井口選手がシケインでアウトから並んで来て、そのときに少し接触してしまって……。最後の最後では、井口選手のほうが前にいたのであきらめかけたんですが、僕の左フロントと向こうの右リヤが当たってしまった感じでした。その結果、エリクソン選手に先行されて2番手になってしまったんですが、終盤にエリクソン選手がトラブルに見舞われてペースダウンしたということでトップに返り咲くことができました。終盤は接触の影響でアンダースステアがきつくなったんですが、なんとか逃げ切れた感じです。今日の結果でポイントリーダーになったことはうれしいですが、ここで気を緩めるようなことはせず、しっかりと戦ってこのまま逃げ切りたいですね」

■2位:ケイ・コッツォリーノ
(TODA RACING/Car.No2/TODA FIGHTEX/無限戸田)
「スタートは普通で3番手につけていたんですが、序盤のうちに、決勝の路面コンディションが予選のときと違うと感じて少しペースが上げられなかったですね。そのためやや慎重に前のトムス勢の状況を見ていたんですが、後ろからエリクソン選手が来て、圧倒的に速くて抜かれてしまって。その後は安田選手からも結構プレッシャーがあったので、気が抜けませんでした。後半になって周囲もペースが落ちてきたとき、自分は結構安定していたので、その点では明日に向けたレースになったなと。グリッド降格のペナルティーがなければ、もう少し展開は違っていたかもしれませんが、今日の自分たちのスピードでは、おそらくポールからスタートしていたとしても抜かれていたでしょう。とはいえ、いろいろ苦しい状況の中で2位になれたということは、チームに感謝したいですね」

■3位:安田 裕信
(ThreeBond Racing/Car.No12/ThreeBond/ニッサンスリーボンド)
「昨日のテストから調子が今ひとつでタイムが出なかったんですが、予選もあまり状況は変わらず良くなくて。ただレースではミスも少ししかなく淡々と走れましたから、この3位という結果にはすごく満足してはいるものの、まだまだ他のマシンに比べてタイム的に負けているので、速さをもっと追求できるようにセットアップも含めて、明日のレースに挑みたいと思います。セクター1と2が前回の鈴鹿開催では遅れていたのですが、今回クルマが良くなってきたので、あとはセクター3ですね。セクター3が非常に遅い状況なので、その原因が何かをまたチームとミーティングして、明日の第10戦で再トライしてみたいと思います」

■4位:嵯峨 宏紀
(DENSO Team Le Beausset/Car.No62/DENSO・ルボーセF308/トヨタハナシマ)
「スタートで1速から2速にシフトアップするときにうまく入らず、それで失速する感じで、エリクソン選手と安田選手に先行されてしまったのが痛かったですね。その後は、前にひっつきすぎるとダウンフォースを失うというのはいつものことなんですが、そんな状況でも今日はそこそこついていけて。そんな展開だったので、序盤はタイヤを温存する感じだったので終盤のペースは悪くなかったんですが、予選のポジションやスタート直後のポジションが良ければ、もっと生きた戦略でしたね。いずれにせよスタートがすべてでした」

■5位:マーカス・エリクソン
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No1/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス)
「今日はおそらく僕のキャリアの中でもベストに近いレースだったね。スタートがばっちり決まって、序盤の2~3周がとても速くてポジションを3番手まで上げることができ、さらには前で争っていたユウジとタクトのアクシデントによってチャンスをもらい、うまくユウジをパスしてトップに立ち、レースをリードしたんだから。けれど、終盤になって急に5速がなくなってしまったんだ。それでユウジに抜かれてしまい、その後もショートシフトで6速に入れたりして凌いでいたんだけれど、最後はそれもできなくなって5番手まで落ちてしまったんだ。もちろん残念だけれど、パフォーマンスにはとても満足しているし、明日はきっといいレースができると思うよ」

◎ Nクラス ◎
■優勝:アレキサンドレ・インペラトーリ
(ACHIEVEMENT by KCMG/Car.No20/ACHIEVEMENT by KCMG)
「今日の勝利のカギは、やはりスタートだったね。Nクラスの3番手スタートということで、あまり良い状況ではなかったんだけれど、スタートがうまく決まって佐藤選手を右側からかわし、1~2コーナーでは山本選手にアウト側から並びかけ、ぎりぎりで前に出ることができたんだ。しかし、その後は非常にタフなレースになった。僕のマシンのドラッグが大きいせいか、山本選手はすごくスリップが効いている感じで、スプーンの立ち上がりでは離れているのに、毎周のようにシケインのブレーキングでは並びかけられた。なんとか彼の攻勢をしのいでいたが、彼がスピンか何かで背後からいなくなったあとは、正直ホッとしたよ。とにかく今日は厳しい展開の中、ほぼノーミスで走れたことが勝利につながったね」

■2位:小林 崇志
(HFDP RACING/Car.No8/HFDP RACING)
「スタートがうまくいって、1コーナーまでに3番手にポジションを上げることができたんですが、1周目の3番手争いのためにトップ2台から離されてしまって。序盤ペースが良かったのですぐにトップ争いに追いつくことができましたが、逆に後半には徐々にペースが落ちてしまって、ペースは今ひとつだったなと思いました。山本選手のスピンで結果的に2位にはなれたんですが、トップとの差も最後は開いてしまい、まだまだスピードが足りないなという感じです。山本選手がどのような状況になったのかは見えませんでしたが、おそらく縁石に乗ってスピンしてしまったのだろうなと思いますが、その周のシケインの立ち上がりでギヤがうまく入らなくて、そこでインペラトーリ選手とのギャップが開いてしまいました」

■3位:佐藤 公哉
(TEAM NOVA/Car.No23/NDDP EBBRO)
「2番手スタートだったのですが、ご覧のとおりスタートで失敗して一気に5番手辺りまで落ちてしまったと思います。その後ポジションキープだったのですが、1~2コーナーでチームメイトの千代選手に並んだのですが、グラベルに押し出される格好になってしまって。その際に、結構デコボコのところを走ったせいか、空力的にどこか壊れているようなフィーリングがずっとあって、アンダーステアに悩まされているような感じでペースが上げられなかったですね。それでも、もし何らかのダメージがあってあのペースならば、逆に明日のレースはスタートをきちんと決めればチャンスがあるのかなと思っています」


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