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スーパーGTニュース

投稿日: 2009.05.06 00:00
更新日: 2018.02.15 13:07

【LEXUS TEAM KRAFT】2009年SUPER GT第3戦「KRAFT SC430 今季最高5位でフィニッシュ!」


2009年SUPER GT 第3戦
「KRAFT SC430 今季最高5位でフィニッシュ!」

 過去これだけ晴天に恵まれたゴールデンウィークはあまり例がないと言われる今年のゴールデンウィーク。そのゴールデンウィークの恒例行事となったスーパーGT第3戦が静岡県の富士スピードウェイにて開幕した。

 例年このレースは、レース観戦にはベストシーズンとも言える気候と大型連休という環境から年間で最も多くの来場者を記録するレースであるが、今年は更に高速道路の割引き制度の影響などもあり、富士スピードウェイは設営日となる2日の土曜日から多くのファンが来場。まさに行楽日和と言える天候の中、空前の大渋滞となっている富士スピードウェイ周辺の渋滞をくぐり抜けサーキット入りしたチームは、Tシャツ&短パンという夏スタイルでレースへ向けた準備を開始。チームにとってホームコースとも言えるここ富士スピードウェイは、もともとSCと相性の良いサーキットであり、またテスト数が大幅に削減された今年、2月に1度テストを行っている「数少ないテスト実績」のあるコースである事から・・・・・・・・・この第3戦はまさに「必勝体制!」

 ドライバーの石浦&大嶋両名も「富士は得意」と公言している事からも俄然期待が高まる今回のレース。開幕戦から連続ポイント圏内と手堅く序盤戦を戦っている「KRAFT SC430」ではあるが、マシンのポテンシャルからは本来優勝も狙えるコンディション。トヨタ期待の若手コンビとしては、このあたりでそろそろ表彰台が欲しい所、前戦より好調を維持するマシンは今回の富士用にダウンフォースを減らした最高速重視のエアロへとモディファイされ準備は万全。迎えた5月3日日曜日、まずは・・・・今回のレースの行方を占う事となる練習走行~公式予選の走行が開始した。

公式練習
5月3日(日)9:15~10:45
 定刻の9時15分。今週末最初の走行となる練習走行。セッション開始と同時にまずは石浦がニュータイヤを装着しコースイン!軽く5番手あたりのタイムを出し、その後はエアロと足回りの微調整の為にピットイン&アウトを繰り返しつつ走行を重ね、最終的に順位を3番手とした所で大嶋へとドライバー交代。代わった大嶋も後半戦で予選アタックを行う場合に備え、ニュータイヤのフィーリングチェックのためニュータイヤを装着してコースイン!タイヤのフィーリングを確認しつつ、引き続きロングランを担当し予定通りの走行を終了。セッション残り15分となった所で再びドライバーを石浦へ交替、燃料をギリギリまで抜きニュータイヤを装着した「予戦アタックシュミレーション」タイミング悪く、クリアラップを取る事が出来なかった為、タイム更新はならなかったが・・・予戦に向け好感触の練習走行となった。

公式予選13:40~14:25
スーパーラップ15:55~
 迎えた午後の公式予選。午前の公式練習で上々の感触を得ている「KRAFT SC430」クリアラップが取れずに最後のアタックシュミレーションは出来なかったものの、データ上ではTOP3も視野に入る状況であり、石浦の一発に期待が掛かる予選。まずはMIXの時間帯、午前の状態から微調整を加えたマシンを確認する為、石浦がチェックラップを行い、納得のいく状態へとマシンを仕上げる。そして迎えたGT500の時間帯、開始1分程たったところで石浦はコースイン!

 ゆっくりとタイヤを温め、計測3周目にタイムを出す作戦の石浦は徐々にペースを上げつつ周回を重ね、計測2周目でまずはトップタイムを記録。続くアタック3周目、まずはセクター1を赤色表示の総合トップで通過し、更なるタイムアップに期待が高まるが・・・惜しくもAコーナーでオーバーラン!アタックをやめた石浦はそのままピットへ戻り他車の結果を待つ展開となるが結果4番手となり難なくスーパーラップ進出を決める事となった。

 迎えたスーパーラップ!今シーズン開幕戦以来のスーパーラップ進出となる石浦は5番目の出走順。時刻は16時を回り、路面温度が下がりはじめた事もあり、石浦がドライブする「KRAFT SC430」は難しいコンディションの中アタックを敢行!石浦はミスなくアタックラップをまとめるが、この時点で総合3位、その後2台にタイムを更新され結果総合5位で予選を終える事となった。今回の決勝レースは400kmと長丁場・・・最後に表彰台で笑顔を見せられるか?レースでの更なるポジションアップに期待をつなぐ予選結果となった。

ウォームアップ走行
5月4日(月)8:45~9:15
 迎えた決勝日。予報では下り坂と言われていた天候も思ったより悪化する事もなく、朝からグランドスタンドをびっしりと埋め尽くす程の来場者が集まった富士スピードウェイ。

 決勝に向け最後の走行となる朝のウォームアップ走行では、エアロの微調整とブレーキローターの焼き入れなど決勝を想定した準備をプログラム通りに行い、石浦&大嶋の両ドライバーもセッションを半分ずつ担当。マシンを降りた2人のコメントからもマシンのフィーリングは良いようで、決勝に向け明るい兆しのウォームアップ走行となった。

決勝レース(88Laps)14:00スタート
 いよいよ迎えた・・・スタート時刻の午後2時。予報では午後から下り坂と言われていた天候は良い方向にハズレ・・・・前日同様強い日差しが差し込み、まるで初夏を思わせるような天候のもと、グランドスタンドを埋め尽くした大観衆の前で決勝レースがスタート!今回は2回のピットストップ&ドライバー交代が義務付けられている事もあり、今季初のスタートドライバーを務めるのは石浦。

 石浦→大嶋→石浦とつなぐ作戦の「KRAFT SC430」は、まずは石浦のドライブにより無難にスタートを決め第1コーナーでは5位をキープ。そのまま5位で1周目のピット前を通過するかと思われたが、ヘアピンコーナーで前を走る#8と#12が接触!#12がコースアウトをした関係で石浦の順位はなんなく4位へとあがり、3位を追走する形でピット前を通過!その後もTOPから4位を走行する石浦までの4台はほぼ同じラップタイムで団子状態での走行を続けるが、迎えた8周目、GT300クラスの周回遅れのマシンが出始め、前を行く#36が300クラスのマシンに一瞬詰まった隙をついて石浦が3位へと浮上!

 いよいよ表彰台圏内となった石浦は、更に上位を目指すべく好タイムで走行を続けるが、暫くは膠着状態が続き、15周を過ぎる頃には石浦の後ろに#6、#100も迫る事となり5台による超接近バトルが展開。

 息をのむ展開が続くが・・・先ほど石浦に味方したGT300の周回遅れが、今度は運悪く石浦へと降りかかり・・・一瞬のスキをつかれた石浦は#36、#100、#6の3台に一気にかわされポジションは6位。その後22周目に#1、#24がピットストップに入った事により再び4位へとポジションを戻した23周目、石浦もルーティンのピットイン!

 迅速な作業によりタイヤ、ドライバー交代、燃料補給を終えた「KRAFT SC430」は大嶋のドライブによりコースへと復帰。31周目、各車ひと通りピットストップを終え順位が落ち着いた所で大嶋の順位は4位。続く35周目には前を行く#24に追いつき、テールtoノーズの戦いとなるがなかなか抜けず、その後も10周に渡り#24とのバトルを展開するが・・・・前に詰まっている間に後方からは#6、#8も迫り、石浦同様、周回遅れをクリアする一瞬のタイミングを突かれ、43周目には#6に、45周目には#8に先行を許し順位を6位へと後退。その後もコンスタントなタイムで周回を続けた大嶋は59周目、ポジション4位でピットイン!

 2度目のピット作業も正確にこなした「KRAFT SC430」は、最後のスティントを石浦に託しコースへと送り出し、順位が落ち着いた時点で石浦の順位は6位。前半、ペースを抑え気味でタイヤを温存する作戦の石浦は単独6位を走行する展開となるが・・・86周目、残り2周となり石浦の6位もほぼ確定かと思われたその時、我慢の走行を続ける石浦に神が味方したのか・・・前車とやりあっていた#6がスピン!その間に石浦が横を通過し順位は5位へ!#6はすぐにコースへ復帰したものの・・残り2周、石浦が完璧に順位を守りきり、結果5位でレースを終える事となった。

大澤尚輔監督
5位ポイントゲットと決して悪い結果では無いのですが・・・ポテンシャルとしてはもう少し上に行けるレースだったので、そういう意味ではまだ努力が必要でしたね。若い2人にはまだまだ課題はありますが・・・開幕戦から9位、7位、5位と着実に結果は残し、順位も上げて来てますので・・・・次はやはり3位、1位の表彰台ですね?セパンは熱さに対する体力も要求されるレースですので・・体力自慢の2人には目一杯頑張って貰いたいと思います。

石浦宏明
スーパーラップ進出は果たせたものの・・・アタックラップは納得行く走りでは無かったのでその点は反省してます。決勝は1スティント目と3スティント目を担当したのですが、1スティント目はタイヤマネージメントをちょっとミスしてしまい、前半は良い走りが出来たのですが、後半厳しい状況になってしまったので、2スティント目にはこの経験を生かし、前半セーブして後半プッシュする走りが出来ました。もう少し上位に行けたレースだと思うので少し悔しいですが、開幕から順位は上げてますので、このままセハンではもっと上位を目指します。

大嶋和也
今回は2スティント目担当だったので・・・スタートが無い分緊張は無かったのですが(笑)長いスティントを走るという事でタイヤを上手に使えるか不安はありました。僕なりにペースを考えながら走行し#24とのバトル等も出来たのですが、やはりスティント後半は少しタイヤが厳しい状況となり、後半、ペースが上げられなかった事については反省しています。ただ、3戦終わってだいぶマシンにも慣れて来ましたので・・・次のセパンは二人とも得意なサーキットなので優勝目指して頑張りたいと思います。


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