PETRONAS SYNTIUM TEAM REPORT

スーパー耐久シリーズ2009
第8戦「MOTEGI SUPER TAIKYU OVAL BATTLE」
2009年11月28日(1Dayレース)

▲▽▲予選 天候:晴 
 今シーズンの最終戦を迎えたスーパー耐久シリーズ2009。戦いの舞台となる栃木・ツインリンクもてぎは今季2度目だが、今回はオーバルコースのスーパースピードウェイで行われるS耐初の公式オーバルレースである。雨の場合はレース開催が厳しくなるオーバルコースだが、幸い天候にも恵まれ、予選・決勝を同日に行う1dayイベントとして開催された。

 チームでは土曜日の1dayイベントに先立ち、金曜日にはサーキット入り。1時間の練習走行を3セッション行い、クルマのセットをはじめ、タイヤの磨耗具合を確認するなど、最後の決戦に向けての準備を着実に進めた。

 土曜日は朝から青空が広がり、レース日和。午前8時から予選セッションがスタートし、A、Bドライバーがそれぞれ15分間のアタックを行った。No.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEはAドライバーに谷口信輝、Bドライバーには柳田真孝を、そしてNo.28 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEは、Aドライバーに片岡龍也、Bドライバーには吉田広樹を擁し、それぞれがアタックに挑むこととなった。オーバルコースを利用しての公式戦として初のタイム計測に挑んだ結果、1号車が2選手合算タイムで1分39秒691をマーク。これがトップタイムとなった。また、28号車は1分40秒234のタイムで2番手に。これにより、PETRONAS SYNTIUMチームは今季5度目、4戦連続でフロントローを独占した。

 一方、Cドライバーを担当する1号車のファリーク・ハイルマンと28号車のジョハン・アズミ。それぞれ去年に続いてのオーバルコースながら、まずは慎重にクルマの確認などを行い、無事予選を終えることとなった。

▲▽▲第1レース決勝 天候:晴 気温18 ℃(午後11時)
 予選後にはピットウォークが行われ、ファンとの交流を楽しんだPETRONAS SYNTIUMチームのドライバーたち。慌しいスケジュールをこなし、いよいよスーパースピードウェイでの公式レースを迎える。

 今回の第8戦は、第1レース、第2レースと分けてそれぞれ50周オーバルコースを戦う。各レースにポイントが与えられるため、現在暫定でランキングトップの1号車が第1レースで今シーズンのチャンピオンを決める可能性もある。緊張感が高まる中、午前11時25分、第1レースがスタートした。

 ポールの1号車には谷口。28号車は片岡がステアリングを握り、ともにクリアスタートを切った。なお、コース上の第1ターン、第3ターンにはパイロンによるシケインが設置されているため、通常のオーバルレースとは異なり巧みなステアリングさばきが求められる。さらにはシケイン手前のハードブレーキングも必須。クルマのポテンシャルはもとより、高いドライビングスキルが要求されるハードな戦いではあったが、PETRONAS SYNTIUMの2台はノーミスで周回を重ねていった。

 ルーティンワークは29周終了時、まずは28号車の片岡がピットイン。ピット前には前後の右タイヤが用意されたが、チームスタッフは後輪のみを交換。わずか19秒というスピーディな作業で片岡からステアリングを委ねられた吉田がコースへと向った。一方、1号車は32周を終えてピットへ。こちらも右リアタイヤのみ交換し、17秒で作業を済ませて柳田が新たにドライブを担当。その際、アウトラップでのプッシュが奏功し、トップを譲ることなく戦いへと復帰することに成功した。

 このあと2台はペースを保ちながら好走し、3位以下を大きく引き離すパフォーマンスを披露。ほぼ1周に近い差をつけて、チェッカーを受け、PETRONAS SYNTIUMチームが見事1-2フィニッシュを飾った。

 なお、このレースで優勝したNo.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEは、今シーズンのシリーズチャンピオンタイトルを獲得。柳田とハイルマンは、コンビ結成以来3年目にして王者の称号を手にすることになった。さらに谷口は、2年連続のタイトル獲得を果たしている。

▲▽▲第2レース決勝 天候:晴 気温15.6 ℃(午後2時30分)
 第2レースは午後2時40分にスタート。PETRONAS SYNTIUMのチームスタッフや、ドライバーたちは勝利の美酒に酔う間もなく、今シーズン最後のレースへ挑むことに。

 第2レースのグリッドは、午前中の予選でマークしたセカンドベストタイムを採用。これにより、第1レース同様、1号車がポールポジションからスタートを切り、これに28号車が続いた。1号車がハイルマン、28号車は吉田がスタートドライバーを務め、レースを牽引する。9周目、ハイルマンの挙動が乱れた隙をつき、吉田が第3ターンで逆転。その後、ハイルマンは勢いあまりスピンを喫してパイロンタッチするなどして4番手へと後退したが、幸い大事には至らずそのまま走行を続けた。

 ピットインはまず1号車が22周を終えて敢行。第1レース同様、右リアタイヤのみ交換し、柳田へ。そして28号車は30周を済ませて吉田からアズミへとスイッチした。すでに好ペースで周回する柳田は、ピットに復帰したばかりの28号車をスムーズに逆転。ライバルたちのルーティンワークが終わる頃には、再びPETRONAS SYNTIUMの2台が1、2位の座からレースを引率することになった。終盤、1号車と28号車はランデブー走行を披露。観戦に訪れたファンの声援に応えながら50周目のチェッカーをくぐり、今シーズンの戦いを終了した。

◆鈴木哲雄監督
今日は落ち着いて、スムーズなレース展開ができました。チームも3年目となり、クルマのことをよく把握した上でレースを戦うことができたと思います。スタッフみんながそれぞれキチンと仕事ができたシーズンでした。1号車がチャンピオンを獲得し、28号車がランキング3位になりましたが、いいシーズンを過ごせたと思います。応援ありがとうございました。

◆No.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
谷口信輝
第1レースは柳田と一緒に勝ちにいくぞ! という感じでした。何事もなく無事に勝ってチャンピオンを決めることができたので、第2レースはファリーク(・ハイルマン)にスタートを任せることになりました。去年は片岡と組んでチャンピオンを獲りましたが、今年はコンビを組む柳田とハイルマンと一緒にタイトルを、と言われていたので、その協力ができたと思います。みんなの期待に応えなきゃ、という思いを背負いながら、やり甲斐も感じていました。実際チャンピオンが獲れて、うれしい気持ちとともに正直ホッとしています。

柳田真孝
 第2レースはファリークのスピンがあったので、正直優勝できるとは思いませんでした。ただ、アウトラップから序盤にかけて攻めのレースをして…という思いで走っていました。最終的に前に出られて良かったです。PETRONAS SYNTIUMチームの設立から関わってきた僕としては、チャンピオンを獲るという思いが一番強かったと思うのですが、ついに今年、ファリークと一緒にチャンピオンが獲れました。谷口さんはもちろん、チームのみんなに感謝しています。タイトルはチームみんなで獲ったものだと思っています。タイトルが決まったのは、第1レースのときでしたが、今日の2レースを終えて徐々にその喜びが大きくなってきました。本当に良かったです。

ファリーク・ハイルマン
 シケインのところでブレーキロックをしてしまいました。少しヒヤリとしましたが、なんとかコントロールさせてレースを続けることができました。最終戦でチャンピオンを獲ることができましたが、本当にハッピーです。過去2年間スーパー耐久にチャレンジしてきて、今年ついにタイトルを獲得することができたのですから。神に感謝ですね。チームメイトのドライバーはもちろん、メカニック、チームスタッフ全員に感謝しています。スタッフのサポートがあってこその勝利だと思います。このようなスタッフたちと一緒に仕事ができること自体がハッピーだし、いまや僕たちはまるでひとつの家族のような感じになりました。本当にハッピーです!

◆No.28 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE
片岡龍也
 今日のレースは2レースとも1-2フィニッシュで締めくくることができました。チームとして1号車がチャンピオンを獲得できましたし、28号車は育成の部分ではまだまだ足りないところはありましたが、確実に若手ふたりが成長したと思っているので、チームが立てたプランに沿って、双方目標を達成できたと思います。欲をいうと28号車として1勝はしたかったので、そういう意味では悔しさがあります。でもチームとしてはいい一年を過ごせたと思います。今年は去年よりもクルマの信頼性がどんどん高くなり、メカトラブル、メカミスがないシーズンでした。クォリティの高いレースをシーズンを通してすることができたと思います。

吉田広樹
 今日のレースでは、他のクラスを抜くのが重要なポイントだったのですが、大きなミスもなくできました。チーム2年目の僕は、片岡さんとコンビを組ませてもらうことですごい勉強になりました。走りの面でたくさんアドバイスをもらったし、ときには厳しくはっきりと指摘を受けることもあって、大事なことをたくさん感じ取ることができました。今年1年一緒に走ることで、経験を積みながらドライビングの幅を広げることができたし、ドライバーとしての引き出しも増やすことができました。

ジョハン・アズミ
 今日のレースは自身2度目のオーバルレースだったので、とても落ち着いてレースをすることができました。自分なりに成長していると感じることもできました。ただ、後方からマー(柳田)が迫ってきたので、とても大きなプレッシャーを感じてレースに集中するのが大変でした。でもいい戦いができたと思います。今年はレースから多くのことを学ぶことができました。改めてチームスタッフやチームメイトに感謝しています。

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