6月7日、スイスの高級機械式腕時計ブランド『CVSTOS(クストス)』を手がけるワールド通商は、アネスト岩田とパートナーシップを結び、GPRカーティング・シリーズのシフタークラスに参戦すると発表した。スーパーGTで二度のチャンピオンを誇る平手晃平を擁し、未来を担う世代とともにカートレース界に新たな風を送り込む。
GPRカーティング・シリーズは、参戦者の想いや情熱を最優先に、ドライバーにとって最適な競技環境を提供することを理念とした、将来有望な若手カートドライバーの育成と成長を目的とする国内有数のシリーズだ。
スーパーGTでのチームへのスポンサーはもちろん、パーソナルスポンサーとして多くのトップドライバーたちの活動を支えるクストスは、GPRシリーズではオフィシャルタイムキーパーを務めてきた。そのなかで、同じくモータースポーツに積極的に協賛するアネスト岩田との協業体制を強化。2025年からCVSTOS Racing ANEST IWATAとして、シフタークラスに本格参戦することになった。
シフタークラスは、その名のとおり6速シーケンシャルギアを搭載する高性能カートで争われる、極めて高度な技術、体力、戦略が求められるカテゴリーだ。カートといえば若手育成カテゴリーでもあるが、GPRシリーズにはこれまでも四輪トップドライバーたちが挑戦しており、シフタークラスには2024年には松下信治、平良響が挑戦。松下がチャンピオンを獲得している。また2024年にスポット参戦した松田次生が今季も参戦している。
そんなハイレベルなシフタークラスに向け、CVSTOS Racing ANEST IWATAが起用するのは国内外で活躍を続け、スーパーGTで二度のチャンピオンを獲得した平手だ。長年培ってきた豊富な経験とドライビングスキルでチームの勝利を目指すとともに、次世代を担う若手ドライバーへの技術、知識の継承にも積極的に取り組んでいく。
「“時の守護神”を意味するブランド名を冠するクストスは、アネスト岩田とともに“カートレースの守護神”として、モータースポーツの未来を担う若きドライバーたちの夢と挑戦を力強く支援してまいります」とクストスはシリーズ参加への意気込みを示している。
平手はしばしばスーパーGTのレース前にカートでトレーニングを行っているが、実戦ではどんな結果を残すか。6月14〜15日のモビリティリゾートもてぎ北コースでのレースがCVSTOS Racing ANEST IWATAと平手の初戦となる。


