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スーパーGTニュース

投稿日: 2009.11.29 00:00
更新日: 2018.02.15 16:43

【Studie GLAD Racing】2009SuperGT Rd.9 MOTEGI 初音ミク Studie GLAD BMW Z4 レースレポート


2009SuperGT Rd.9TWIN RING MOTEGI
初音ミク Studie GLAD BMW Z4レースレポート

Rd.9 ツインリンクもてぎ 公式練習走行 (November 7, 2009)
天候 : 曇り 路面 : ドライ
 泣いても笑っても2009年SuperGT 最終戦。われわれ「ミクZ4」とは相性が・・・なHONDA 系サーキットですが、前戦のオートポリスの快進撃の再来となるか!?まずは、番場選手(以下 番ちゃん)からスタート。感触を確かめながら少しずつマシンのセットアップをしていきます。「ミクZ4」3戦目にして、もう既に片山チーフエンジニアとの息はピッタリです。

 4回のピットインを経て、16ラップ目にベストタイム1'56"575をマーク。

 20ラップしたところで、田ヶ原選手(以下 章蔵)にドライバー交代。ところが、S 字コーナーでコースアウト! なんとかピットに戻ってきたものの予選にむけてマシンチェックの為、走行終了。しかし、公式練習走行結果 7番手タイムでトップから0.58秒差!!!

* 写真は現地実況サポーターから寄せられた画像を一部採用しております。

Rd.9 ツインリンクもてぎ 予選1回目 (November 7, 2009)
天候 : 曇り 路面 : ドライ
 まずは通常の予選がスタート。このセッションは予選基準タイムをクリアするだけでOK。と言うことで、番ちゃんからスタート。3ラップ目で1'57"737をマークして楽々クリアの様相でピットイン。

 続く、章蔵はなぜかリズムに乗れないようで、無線からも「スミマセン。全然乗れてません」と悲痛な声。どうやら もてぎ 独特の乗り方があるようで、それを見つけるのに苦労しているようで 2'00"956がベストタイム。公式予選1回目 10番手タイムでトップから1.158差に終わる。

2009SuperGT Rd.9TWIN RING MOTEGI
Rd.9 ツインリンクもてぎ ノックダウンQ1(November 7, 2009)
天候 : 曇り 路面 : ドライ
 Q3進出を目標にQ1アタックドライバーは章蔵でいくことは、当日朝から決めていた。予選1回目のタイムから判断して、ちょっと厳しいかな・・・とは思いつつもドライバー申請済のため、変更不可。章蔵にあわせたマシンセッティング変更によってのタイムアップを期待してコースイン。

 10分しかないアタック時間。4ラップ目に 1'58"885をマークするも惜しくも19番手でQ1敗退決定。出てしまった結果は仕方がありません。気持ちを切り替えて決勝にむけてピット作業の練習が遅くまで続き、なんとかトップチームに近いレベルまでタイムアップ。「ミクZ4」1戦1戦が勉強です。

Rd.9 ツインリンクもてぎ フリー走行 (November 8, 2009)
 前日の予選時ペナルティによって最後尾スタートとなった「ミクZ4」。フリー走行では、スタート後の追い上げを想定してガソリン満タン状態でのマシンセッティングの確認作業。番ちゃんからドライブして4周目に 1'57"030をマーク。5周目にピットインしてリアウィングのセッティング変更をして再びコースイン。

 その後もほぼ同タイムを叩き出して、この時点で 5番手タイム!

 11周目にピットインして章蔵にドライバーチェンジ。そのまま5番手タイムでセッション終了、トップから0.901秒差。

Rd.9 ツインリンクもてぎ 決勝 (November 8, 2009)
 最後尾スタートながらフリー走行での仕上がりから、前半を章蔵のドライブで淡々と走り、1つ1つポジション上げて早めにピットイン。前戦のオートポリスではランボ勢と熾烈なバトルをしたことでラップタイムが上がらなかったことの反省から、今回はなるべく他のマシンと団子状態にならないところを走り、17周目でピットインして、残りは番ちゃんで激しくアタックしてもらう作戦。スタート!!!

 1周目でまずは#62をパス。2周目で#666をパス。 まったく予定通りの展開。その時、章蔵から「ミッションが入らない!!! ミッションが入らない!!! ピット戻る」との無線・・・。惰性でなんとか「ミクZ4」はピットインする事が出来る状態。調べたところ、やはりクラッチトラブルだった。スペアパーツを使ってメカニックの懸命な修復作業が続くが、無情にも修理完了と同時にチェッカーフラッグ。2009年「ミクZ4」の挑戦は、最終戦をリタイアという結果に終わった。

<番場選手のコメント>
 今年最後のレースはチームにとっても、ドライバーにとってもすごく気合いが入っていました。初めて鈴鹿でZ4に乗った時、モテギとは相性が絶対いいはず!!と感じたので、今回のモテギは自分の中でもすごく勝負しに来ていました。金曜日から、エンジニアと綿密に打ち合わせをしたり、他のチームより遅いピット作業の練習をたくさんしました。決勝スタートドライバーの章蔵さんはペナルティーで最後尾からの追い上げでしたが、少しずつ前のマシンをパスしていきました。「よしよし!!」と思っていた矢先に、エンジンの動力がタイヤに伝わらなくなってしまい、スローダウンしながらピットに戻ってきました。メカニックさん達がマシンをコースに戻そうと必死に修復作業をしてくれました。今回は250kmレースという事もあってレース時間が短いので正直時間的にかなり厳しかったのですが、1周でも走らせようという熱い気持ちで、全力で作業してくれました。非情にも直ったと同時にチェッカーが出てしまい、コースに戻る事は出来ませんでしたが、みんなのこの熱い気持ちは間違いなく来年に繋がると思います。すごく悔しいレースでしたが、Z4が速く素晴らしいポテンシャルを持っているマシンだという事のアピールはしっかり出来たと思います。今年は3戦チームと一緒に「ミクZ4」をドライブしてきましたが、ますこのチャンスを頂けたチームと数多くのスポンサーに心から感謝したいと思います。そして、本当にたくさんの個人スポンサーの方々、一年間応援ありがとうございました。オフシーズンにマシンを更に改良して来年は更に上位でレースが出来るようにがんばって行きたいと思います。

<田ヶ原選手のコメント>
有終の美が飾れず、また自分自身の役割の仕事が出来ず本当に残念で申し訳ない気持ちで一杯です。多くのファンの方々やスポンサーさん、優秀なスタッフさんに恵まれて今年1年参戦することが出来、感謝の気持ちで一杯です。僕たちの夢はまだ途中です。同じ目標に向かってまた応援して頂ければ幸いです。本当にありがとうございました!

<鈴木監督のコメント>
こんにちは。監督のStudie 鈴木です。まずは今年一年本当にアツい応援、ご支援頂戴し誠に有難うございました。残念ながら最終戦となったもてぎ戦は念頭に掲げていた「終わりよければ全て良し!」という結果には結びつけることがかないませんでした。皆さんの期待をまたしても裏切ってしまい申し訳ありませんでした。ただ、それでも節々に前回のオートポリス戦以上のポテンシャルをアピール出来たことは収穫であったと考えております。初日の公式練習での7位。そして2日目のフリー走行での5位。これは来年に我々が皆様にお見せ出来る戦いの一場面でもあります。そうです。いつの間にかその様なことが出来る一歩手前まではきているんです。勿論これが皆様の応援そしてご支援の賜物でございます。まだ来年に関することは何一つ御報告出来ることはございませんが、出来ればこのチームで、そしてこのミク号で、まだまだ目指せる前そして上の目標に向って走り抜けたい気持ちでおります。皆様にもきちんとお願いが出来る日を夢見今日はここで筆を置きますが、どうかその節はまた変わらぬ応援そしてご支援のほどお願い致します。諦めなければ夢は必ずかないます!大事なことはチャレンジし続けることだと思っております。有難うございます。本当にいつも有難うございます。

<星名代表のコメント>
まずは、今年1年間ホントに熱い応援ありがとうございました。そして、今シーズン最終戦をいいカタチで終えることでできなくて申し訳ございませんでした。決勝日のフリー走行では5番手タイムを叩き出すという「ミクZ4」進化が垣間みれた場面もありましたが、前戦のオートポリスのようには、色々な意味で流れに乗ることができない週末だったような気がします。結果として決勝3周目にクラッチトラブルでピットイン。メカニックの懸命な修復作業にもかかわらず、奇しくも作業完了と同時にチェッカーフラッグとなりました。せめて通常の300km レースだったら、セーフティカーが入らなければ、1周でも「ミクZ4」をコースに復帰できたかもしれません。でもこれもレースです。ただ、我々のチーム内のことながら、監督や僕からの指示を待つ事なく、ピットに戻ってきた「ミクZ4」を最終周1ラップでも再びコースに戻そうと、努力してくれたメカニックの姿を見て、改めてこのチームの一体感を感じることができました。このような最高のスタッフで SuperGT を戦える事を誇りに思います。そして、今シーズン国内最高峰ツーリングカーレース"SuperGT"にフル参戦させて頂き、ポイント獲得できたことはホントに多く方の多大なるご協力あってのことだと思います。8322名の個人スポンサーの方々、機会を与えて下さった、グッドスマイルカンパニーの安藝社長、初音ミクの使用を快く許諾下さったクリプトンフューチャーメディア様、多くの企業スポンサー様、スタッフの方々、ミクZ4の製作・運営に携わって頂きました多くの方々、ホントに、ホントに、ありがとうございました。なかなか結果が出ない状態でも応援して頂いた多くの方々に、来シーズンこそは結果で恩返しをしたいと思っております。我々「ミクZ4」は間違いなく日本のモータースポーツ界に新しい風を起しました。そして、その風を絶やさぬようにチャレンジしていきます。来シーズンのRd.1鈴鹿戦で、「ミクZ4」の勇士をお見せできるようチーム全員で努めて参りますので、今後とも応援をお願い致します。


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