2009 SuperGT Rd.8 AUTOPOLIS

Studie GLAD Racing
初音ミク Studie GLAD BMW Z4 レースレポート
Rd.8 オートポリス 公式練習走行 (October 17, 2009)
天候 :曇り 路面 : ドライ

 いよいよチーム初のオートポリス上陸です。Rd.6鈴鹿戦で助っ人ドライバーとして感動の予選アタックをしてくれた番場 琢 選手(以下番ちゃん)が、Aドライバーとして加入してくれました。とはいえ、Rd.6 でのモラルハザードによって番ちゃんは、練習走行 最初の1時間は走行できません。
従って、練習走行は田ヶ原選手 (以下章蔵)からスタートです。

 まずはコースの感触を確かめながらの走行。サスペンションのセッティングが定まらず、なかなかタイムが伸びない状況でこの時点でベストタイム 1'58"364。章蔵からは「なんかエンジンパワーが落ち付かないんだけど・・・」と無線。

 ここオートポリスはシリーズ最高標高地のサーキットなので、エンジンCPUのデータを煮詰める必要があります。ピットインしてエンジンCPUデータを見直すことで問題はクリア。走行開始から17周したところで1時間経過したので、番ちゃんにドライバーチェンジ。しかし、タイムは 1'57"802 という状況・・・。とはいえ、無線では頻繁に、どこのコーナーでどんなマシンの動きをしているかを的確にチーフエンジニアに伝え、ピットインの際にメカニックが迅速にセットアップ。

 主にリアサスペンションのセッティング変更をして再びコースイン。

 ベストタイム 1'54"902 をマーク。トップから 0'1"815 遅れの14番手で練習走行を終える。しかし、セッション終了後ドライバー2人からアクセスペダルの動きの渋さと、ミッションの入り方の違和感が報告された為、エンジニアはアクセル関連の調整を始める。そして、予選開始時刻45分前の時点でミッションをバラしてチェックして見よう! ということになり、ピットに緊張が張りつめた・・・。

 結果、4・6速のギアが損傷していることが判明。交換後、ミッションを慌ただしく搭載した。
* 写真は現地実況サポーターから寄せられた画像を一部採用しております。

Rd.8 オートポリス 予選 (October 17, 2009)
天候 : 曇り 路面 : ドライ
章蔵から予選スタート。
 1周は補修したミッションの感触を確かめながらの走行。
「いやー全然乗りやすくなりました! 頑張ってきまーす」と無線。そして、2周目に 1'56"741 をマークし、予選通過基準タイムはクリア確実ということで、5周目にピットイン。いよいよ番ちゃんにドライバーチェンジ。

 最終のセッティングを確認しながら走行し、9周目に再びピットイン。「コーナーの出口でアンダーがちょっと出るから直して」と番ちゃんからオーダー。フロントアンチロールバーを調整してコースイン。タイヤを暖め、クリアラップになるため 前後マシンとの位置関係を調整して、ライトON で、いよいよタイムアタック開始!

 1'53"728 (本日ベストタイム) をマーク。この周で、ラップタイムの遅いマシンに引っかかったので、もう1 周タイムアタック。区間タイムは前周を上回るが、セッション3 でコースアウト車両が発生しイエローフラッグ。そして、赤旗中断・・・。

 そのままGT300 予選が終了。ちょっと消化不良の感があるが、結果ベストポジション11 番手が決定!!!

2009 SuperGT Rd.8 AUTOPOLIS
Rd.8 オートポリス フリー走行 (October 18, 2009)
天候 : 晴れ 路面 : ドライ

 前日のいい流れのまま迎えた決勝日の朝。フリー走行は決勝の作戦を踏まえてセッティングを煮詰めるための走行。タイヤ温存作戦のために、タイヤに負担のかからないサスペンションのセットアップ。番ちゃんからコースイン。ほぼ納得のいくセッティングだったため、8 周目でピットイン。章蔵にドライバーチェンジ。3 周目にマークした 1'55"410 がベストタイムで15 番手。

Rd.8 オートポリス 決勝 (October 18, 2009)
天候 : 晴れ 路面 : ドライ

 ミクZ4 最高グリッド11 番手からスタートの決勝。以前のバタバタではなく、ホントに落ち着いてスタート前進行となり、いよいよスターティンググリッドにマシンが・・・。決勝スタート! もちろんファーストドライバーは番ちゃん。

 スタート直後の1 コーナーで、前方でコースアウトした後 コースに復帰したマシンと軽く接触し、ランボ勢の1 台に抜かれて12 番手。その後、GT500 に周回遅れにされる際に不運にもポジションを下げてしまい、13 周目の時点で15 番手までポジションダウン。とはいえ 40 周までピットインを引っ張る作戦のため、焦らず淡々とラップを重ねながらも、ランボ勢とのポジション争いを繰り広げポジションアップ!

 上位勢が次々とピットインする中、ミクZ4 は予定通りの周回を重ね、31 周目にはまだタイヤ交換をしていない#26・#34 に続いてなんと3 番手に!!!ピットインのタイミングが違うから・・・とは言え、ピット裏は大騒ぎとなっていたよう・・・♪40 周目でミクZ4 予定通りのピットイン。章蔵へドライバー交代・給油・タイヤ4 本交換を済ませ、コースイン。その時点で14 番手に。

 ミクZ4 は、1 セット目のタイヤで多くの周回数を走行したため、他のマシンと比べてタイヤもいい状態。章蔵は若干荒れるレース展開の中でも、淡々と前を走るマシンに迫り徐々にポジションをあげる。いよいよファイナルラップ。数周前に前を走る#66 がペナルティのため30 秒タイム加算の通知が!!!

 この時点で18 秒差。このままゴールすれば、ひとつポジションがあがる可能性大・・・・チーム全体が祈るように最後の1 ラップを固唾を飲んで見守る中、章蔵が見事にフィニッシュライン通過!!!これによって10 位完走、そしてチーム初のポイントGET となった。

<番場選手のコメント>
前回の乗った鈴鹿から約2ヵ月ぶりの乗車でしたが、マシンのフィーリングはすごく良かったです。予選では、少し磨耗してしまったタイヤで、なんとかノーミスでアタックをすることができ、1‘53.7というタイムを出すことができました。このタイムは自分が予想していたタイムよりかなり速いタイムで少し自分でもビックリしました。理想を言えば、他のマシンに引っかかっていなければ0.4秒ぐらいタイムアップ出来ていたのではないかと・・・。しかし、予選11番手はチーム最高位なので、自分的にはいい予選アタックが出来たのではないかと思います。乗るたびに進化していくマシン。このマシンには鈴鹿からしか関わっていないので、それまでどれほど大変で凄い努力をしてきたかは見られていませんが、マシンやメカニックさん達のマシンへの視線を見ていると、愛情が感じられるし、本当に一生懸命マシンを作ってきてくれていることが手に取るように感じられました。今までのみんなの努力が今回のチーム初ポイントの結果だと思います。この素晴らしいチームに少しでも貢献できたことを誇りに思い、全てのスタッフに心から感謝します。次戦のモテギではマシンの相性はかなりいいと思います。僕としては、次戦はスーパーラップ進出とシングルフィニッシュを目標にしています。少しでもチームの結果に貢献できるよう頑張っていきます。

<田ヶ原選手のコメント>
長かったのか?短かったのか?デビューして10戦目にして初ポイント!僕たちにとってはやっとGTチームと認められた結果ではなかったのか?と思います。僕はこのチームが大好きです!星名氏と鈴木氏と3人で始めたチームですから!!これからも精一杯、全身全霊、今回の結果に浮かれることなく、更なる目標に向かって頑張るだけです。808号車のすべてのファンの方々、個人スポンサーの皆様、企業スポンサーの皆様、僕の沢山のパーソナルスポンサーの皆様、 いつもすばらしい車を用意してくれるメカさんやエンジン屋さんたち、スタッフさん、そしてすべての関係者様、次回、最終戦の茂木も頑張りましょう!!そして、今回一緒には乗れなかったですが、ヤス選手には心より感謝をして、また是非に機会があればコンビを組めたら良いと思っております。本当にありがとうございました!

<鈴木監督のコメント>
Rd.6 鈴鹿戦で見せたパフォーマンスがなかなか結果に繋がらず、今シーズン最も気合いを入れて挑んだ前戦のFUJI 戦では最悪の結果となってしまい、それにより負った傷はチームにとって想像以上に深いものでした。その上で残り二戦で何としても今シーズン中に何らかの結果を出さなければならないと追い詰められた状況の中で迎えた今回のオートポリス戦で参戦以来最高の結果を得られたことは非常に嬉しく、そして大きい成果となり我々の自信に繋がってくれました。次戦の最終戦(MOTEGI)もこの良い流れにのり、今回以上のフィニッシュを目指し飛翔したいと思います!どうか応援のほど宜しくお願い申し上げます。かのシェイクスピアがこう申されておりますッ「終わりよければ全てよし!」そんな最終戦にしたいと思っております。どうぞ宜しくお願いします。

<星名代表のコメント>
とにかくここまで応援して頂きましたファンの方々、スポンサーの方々を始め、ミクZ4 に携わって頂きました全ての方にお礼申し上げます。ホントにありがとうございました。10 位というか "初ボイント" を獲得したことで SuperGT のチームとしてやっと、やっと認めて頂けたような気がします。ここまでなかなか歯車が噛み合ず、みなさんの期待を何度も何度も裏切るようなレースばかり。正直、富士戦が終わった後は鈴木監督と2 人で相当落ち込む日々が続きました。ただ我々には百戦錬磨のスーパーメカさん達がいます。絶対こんなことで食い下がるような人達ではありません。そんな状況からの10 位完走、初ポイントですからホントにスタッフ一同嬉しい限りです。しかし、すぐに最終戦 "ツインリンクもてぎ戦" です。ほとんどのマシンからウェイトが降りたり、他のマシンも1 戦1 戦速くなってきますので厳しいレース展開になると思いますが、今回のレース中でバトルになった時、GT500 と絡んだ時、周回遅れになる時、現状のミクZ4 の弱点がよーくわかりました。この弱点を中心に次戦までにできる限りのバージョンアップをして望みたいと思っています。今シーズンを締めくくる良いレースができるようガンバリますので、応援をヨロシクお願いします!!!

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