6月1日、ドイツ・ベルリンのオリンピア・シュタディオンでサッカーのDFBポカール(ドイツカップ)の決勝戦が行われ、FCバイエルン・ミュンヘンがVfBシュツットガルトを3-2で下し優勝を飾ったが、DTMドイツツーリングカー選手権第3戦レッドブルリンクでは、“もうひとつの戦い”が展開されていた。
今季のDFBポカールの決勝には、UEFAチャンピオンズリーグとブンデスリーガの二冠を獲得し、三冠達成を目指すFCバイエルン・ミュンヘンと、日本代表の岡崎慎司と酒井高徳のふたりが所属するVfBシュツットガルトが進出。1日の決勝ではバイエルンがシュツットガルトを3-2で破り、三冠を達成した。
そんなDFBポカール決勝を戦った両チームには、どちらも自動車メーカーがスポンサードしており、バイエルンをアウディが、シュツットガルトをメルセデスベンツがサポートしている。今回の決勝と同じ週末に開催されたDTM第3戦には、両チームをサポートするメーカーのマシンに、特別カラーが施されることになった。
もともとサッカーの『アウディカップ』のカラーリングを施していたミゲル・モリーナのアウディRS5 DTMのボンネットにはバイエルンのエンブレムが、そしてパスカル・ウェーレインのメルセデスベンツCクラスクーペにはVfBシュツットガルトのフルカラーリングが施され、予選日には2台のマシンを並べて対決ムードをあおるなど、DTM第3戦の舞台レッドブルリンクでは“代理戦争”が勃発。DFBポカール決勝戦を前に、まずはDTMの予選で2台の勝負が展開された。
予選では、バイエルン・ミュンヘンのカラーリングを施したアウディを駆ったモリーナがQ1で脱落。一方シュツットガルトカラーのメルセデスを駆ったウェーレインはQ1を突破し、2台の争いはなんとQ1で決着してしまうことに。ウェーレインはQ2止まりとなったが、レッドブルリンクではシュツットガルトに凱歌が上がっていた。