スーパーGT300クラスにアストンマーチンV12バンテージGT3で参戦してきたアルナージュ・レーシングは、今季もスーパーGTに参戦すると発表し、その体制を明らかにした。
2012年までスーパーGTに参戦していたA speedの解散後、メンテナンスを請け負っていたアルナージュは2013年に新たにエントラントとしてスーパーGTに参戦。アストンマーチンV12バンテージGT3を加納政樹、安岡秀徒がドライブした。
チームは序盤こそ苦戦したものの、さまざまな創意工夫でフルシーズンを戦い、鈴鹿以降はGTでの戦いに慣れたドライバーたちもスキルアップ。マシンの速さも増し上位に進出、第7戦オートポリスでは戦略も決めトップを争い、2位表彰台を獲得するなど大健闘をみせていた。
今季に向け、チームは30日にスーパーGT参戦体制を発表。車名は新たにWAKO'S Exe Aston Martin(ワコーズ エグゼ アストンマーチン)に変更。アストンマーチンV12バンテージGT3の2013年仕様でシーズンに臨む。ドライバーは加納と安岡で変更はないが、第3ドライバーとしてナニン・インドラ・パユーングが起用された。
パユーングは1994年生まれ。タイ出身で昨年から全日本F3のNクラスで戦っており、クラス優勝4回をマークした気鋭のドライバー。今季は第2戦富士、第5戦鈴鹿と第3ドライバーが登録できるラウンドに加え、パユーングにとって地元レースとなるタイでも戦うことになった。パユーングにとってはまさに凱旋レースと言えるだろう。なお、パユーングは岡山での公式テストでルーキーテストに臨む。
「現状のスーパーGTは、世界でも類を見ないコンペティショナブルなレースであるとともに、GTアソシエイションの関係各位および各エントラントの努力によって、観客動員数等においても群を抜いており、日本のモータースポーツ界を牽引しているといっても過言ではありません。そのエントラントのひとつとして、このスーパーGTに参戦できることは非常に喜ばしく、また、日本のモータースポーツ界の発展のための担い手の一員となれることは大変名誉なことと感じています」と語るのは、アルナージュ・レーシングの伊藤宗治代表。
「本年度も昨年同様スーパーGT界“最小最弱”のチームですが、一年を通して参戦できるようスタッフ一同邁進していきますので、応援のほどよろしくお願いします」
チームをサポートするDGRQの4人もすでに決定、チーム再構築を強いられた昨年よりも大幅に早く体制を固めたアルナージュ・レーシング。今季もGT300クラスを大いに盛り上げてくれそうだ。なお、チームはブログ(http://ameblo.jp/arnage-racing)、Facebookページ(http://www.facebook.com/arnage.racing)でも情報発信を行っている。
Arnage Racing 2014年チーム体制
車両名:WAKO'S Exe Aston Martin (ワコーズ エグゼ アストンマーチン)
車両:アストンマーチンV12バンテージGT3
チーム名:Arnage Racing(アルナージュレーシング)
メインスポンサー:
Exe;(株式会社エグゼクティブ)
有限会社アルナージュ
株式会社和光ケミカル
株式会社triple a出版
タイヤ:ヨコハマ
ドライバー:加納政樹/安岡秀徒 第3ドライバー:ナニン・インドラ・パユーング
レースクイーン:DGRQ(奥田しおり/朔矢あいね/小日向萌/野田桃加)
チーム代表:伊藤宗治
チーム監督:伊藤宗治