フェルナンド・アロンソは、友人ロバート・クビカのクラッシュについて最初に聞いた時のことを振り返り、彼が助かるのかどうか分からず心配したと語った。
クビカはラリーに出場中に大クラッシュし、重傷を負った。病院に搬送された時点では出血多量のために生命の危険があったと、後にマネージャーが明かしている。クビカは右手に深刻なけがを負い、手術は成功したものの、リハビリに長い時間がかかるといわれている。
最初に事故について聞いた時、「驚き、ショックを受けた」とアロンソはCNNにコメントしている。
アロンソは、クビカのマネージャーと最初に話をした時のことを次のように振り返った。
「命が助かるのかどうか分からない状態だった」
「彼のけがの状態を正確に知りたくて、病院まで車で向かおうとした」
その後、アロンソは前向きな知らせを受け取ったという。
「今は順調に回復に向かっている。彼ができるだけ早くF1に戻ってくることを皆が願っている」
また、アロンソは、クビカがシーズン開幕直前にラリーに出場した行為を弁護している。
「僕らには、全身からアドレナリンを発散できる何かが必要なんだ。F1ドライバーにとってラリーはとてもいいトレーニングになる」
「僕は毎日自転車でトレーニングをしている。2週間ほど前、友達と自転車に乗っていたら、トラックが割り込んできた」
「あと数メートルで僕らはトラックに突っ込んでしまうところだった。誰もリスクを完全になくすことなどできない」
アロンソとクビカはカート時代から競い合った仲で、15年にわたり親交があり、共にF1にステップアップした後も親しくつきあっている。クビカが事故に遭った当日にアロンソは病院に駆けつけ、直後のヘレステストでは、自身のヘルメット上部にクビカのヘルメットのステッカーを貼り、応援の気持ちを表した。