2011年F1カナダGPの金曜プラクティスで、フェラーリのフェルナンド・アロンソは1回目2位/2回目1位、フェリペ・マッサは1回目4位/2回目3位だった。
■スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
フェルナンド・アロンソ フリー走行1=2位/2=1位
いつもの金曜日同様に、今日のタイムはそれほど多くの意味を持たない。ライバル勢がどのようなプログラムを行っているか知らないし、それに日曜日の予報は雨になっているからね。今日集めたデータはあまり役に立たなくなるかもしれない。
僕らはプログラムに従って、異なったタイプのタイヤをトライし、いくつかの空力ソリューションを試した。
間違いなく僕らにとって今日は最高の金曜日の部類に入る。僕らのマシンで金曜日にトップ5圏内につけることはあまりないからね。でも、モナコでも木曜日と土曜日の朝は最速だったが、予選ではレッドブルにコンマ9秒も引き離されたというのも事実だ。彼らが真のポテンシャルを見せつけるのは予選になってからなんだ。だからやはり彼らがメインのライバルだし、マクラーレンとメルセデスもここではかなり手強そうだ。
今日はいくつかのアクシデントがあった。恐らくアクシデントにあったドライバーはロングランを走行中だったんだろう。このコンディションで走行するのは難しいし、わずかなミスでウォールの餌食になってしまうような場所が3~4カ所もある。レースでは、セーフティカーが重要な役割を演じることになるんじゃないかな。
今回もソフトタイヤは僕らに合っているはずだし、新しいミディアムコンパウンドもそうみたいだ。こちらはバレンシアでのデビューとなる予定だが、わずか5周ほど走行しただけだがいいフィーリングを得られた。
このトラックでは他のコースよりもDRSをより活用できそうだ。ターン10と11の間、それとピットストレートで使えるので、決勝ではDRSはうまく機能すると思う。
残念なことに、スーパーソフトを装着しての走行は赤旗に邪魔されたため、終盤には両方のクルマを使って異なる燃料搭載量で走行し、可能な限りデータを収集するというプログラムに修正しなければならなかった。
フェリペ・マッサ フリー走行1=4位/2=3位
いい1日だった。恐らく今シーズンでベストな金曜日となった。クルマはコンペティティブなようだし、バランスも初日にしては悪くなかった。当然ながら、まだ金曜日なので明確な戦力図を描くのは難しい。ライバル勢が異なったことをトライしているかどうかも分からないからね。それでも僕はそこそこ満足している。残念なことに、赤旗によってスーパーソフトを思ったように使うことができなかったので、適度な燃料を搭載してのロングランに集中した。コースの2カ所でムーバブルリヤウイングを使えるので、オーバーテイクにはかなり効果的だろう。タイヤはよく機能しているし、デグラデーションも極端に大きくはない。だからレース中のピットストップ回数が多くなるとは思わないよ。ただ、日曜日は雨が降る確率がかなり高いということは考慮しておかなければならない。ウエットレースになるかもしれないね。