ダブルF1ワールドチャンピオンのフェルナンド・アロンソは、2010年に移籍するフェラーリでできるだけ長く走り、そこでキャリアを終えたいと述べた。
今週フェラーリは、来季のラインナップは、アロンソとフェリペ・マッサになることを正式に発表した。アロンソとの契約期間は3年で、その後3年のオプションが付いていると言われている。
F1の歴史の中で最も有名で、最も成功を収めてきたフェラーリへの加入が決まり、“夢がかなった”と述べるアロンソは、このチームで自分のF1のキャリアを終えるつもりだとの決意を語った。
「フェラーリが僕にとって最後のチームになると思う」というアロンソのコメントを、プレス・アソシエーションが伝えている。
「なぜなら、フェラーリを去ることは、後退になるからだ。フェラーリはひとつのチーム以上の存在だからね。僕は彼らのところで自分のキャリアを終えたいと思っている」
「契約期間は3年で、その後のオプションも付いている。彼らが望む限り、僕はチームにとどまり、たくさんの優勝を挙げてキャリアを終えたい。そうできれば間違いなくすごく素晴らしいことだよ。どのドライバーもいつかはフェラーリで走りたいと思っているはずだ。今その夢がかなった。心から嬉しいし、このチャレンジに対する用意はできている」
1996年、ミハエル・シューマッハーは、ルノーの前身であるベネトンからフェラーリに移籍、2006年にフェラーリでキャリアの幕を下ろした。ベネトンですでに2度ドライバーズタイトルを獲得していたシューマッハーは、フェラーリ在籍中にさらに5度チャンピオンとなっている。アロンソもすでにルノーで2回タイトルを獲得しているが、シューマッハーに匹敵する伝説を築き上げるためにフェラーリに行くわけではないと語る。
「それは簡単なことじゃない」とアロンソ。
「それに、僕はミハエルと同じことをするためだけにフェラーリに行くわけではない。同じことができて、たくさんの選手権を勝ち取りたいとは思うけれど、それはとてつもなく難しいと思う」
「そこに行くのは、キャリアにおける最高のチームの一員、フェラーリの一員になるためだ。僕らには多くの共通点がある。コンペティションへの情熱、何事にも100パーセントの力を注ぐところがね。そして、キャリアの目指す場所として、ベストのチームだった」