2010年F1第19戦アブダビGPの日曜決勝で、フェラーリのフェルナンド・アロンソは戦略ミスにより7位に終わり、タイトル争いに敗れた。アロンソは、ピットストップのタイミングを誤ったかもしれないが難しい決断だったとし、今年犯したミスは今後絶対に繰り返さないと語った。フェリペ・マッサは10位だった。
■スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
フェリペ・マッサ 決勝10位
今回のレースの成り行きには本当にがっかりしている。ウエーバーの前にとどまろうとして早い時期にピットストップを行ったが、うまくやれず、僕もフェルナンドも最後までずっとトラフィックに阻まれることになった。残念ながら僕らの前を走るマシンはストレートでとても速く、オーバーテイクするのは無理だった。このような素晴らしい場所でオーバーテイクがこれほど難しいというのは残念だ。僕にとってはいいシーズンではなかった。もっといい結果を期待していたんだ。これから僕らはこの状況に対処し、来シーズンに向けて最善の準備を整える必要がある。僕らはミスを犯した。それを繰り返さないようにしなければならない。来週は新しいタイヤで2日間のテストがある。タイヤがどういう性質なのか早く確認したいよ。
フェルナンド・アロンソ 決勝7位
シーズンの最後の最後にタイトルを失うことになって残念だ。でもそれがレースであり、スポーツなんだ。今日はスタート自体から戦略まですべてがうまくいかなかった。後から考えれば、あれほど早くピットストップしない方がよかったといえるかもしれない。そうはいっても、すべての事実を知ってからそう言うのは簡単だが、あの時点では本当に難しい決断だった。
レッドブルとふたりのドライバーにおめでとうと言いたい。今シーズンの中で彼らは僕らよりも少し優れていた。今日いるポジションに彼らはふさわしい。
この数日間言ってきたことを繰り返すが、それでも今季は素晴らしいシーズンだ。何カ月も懸命に努力する日々が続き、素晴らしい雰囲気を持ったチームに自分が溶け込んでいるのが分かった。今は皆悲しんでいるが、2、3時間たてば冷静になり、自分たちが成し遂げたことの素晴らしさをもっとよく理解し始めるだろう。これからもこの調子で結束し、断固たる決意を持ち続けなければならない。来年も同じ勝利への意志を持って立ち向かう必要がある。今年は勝利への意志が特徴的だった。それはフェラーリの血の中にも存在するものであり、僕はそれをすぐに学び取った。僕らはマシンをもっと改良し、今年犯した僕ら全員のミス――僕らドライバーとチームのミス――を二度と繰り返さないようにしなければならない。