アロンソ「新コンポーネントは使える段階ではない」───フェラーリ土曜コメント

　2011年F1中国GPの土曜予選で、フェラーリのフェルナンド・アロンソは5位、フェリペ・マッサは6位だった。

■スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
フェルナンド・アロンソ　予選5位
　今日の予選ではこれより上は期待していなかった。5位と6位というのは今の僕らの状況において望める最大の結果だ。レッドブルとマクラーレンについては分かっていたが、メルセデスも進歩を見せ、僕らの状況はより一層悪くなった。
　パフォーマンスを向上させようと頑張っているところだ。僕らは素晴らしいチームであり、この状況に立ち向かっていくやり方は分かっている。昨日はいくつか新しいコンポーネントを試したが、これをレースで使うのはまだ早い。トルコで大きな前進を果たせるよう期待している。
　開幕から3戦、チームの予選への対処の仕方には10点満点をつけたい。リスクをとる必要性と慎重さとの間のちょうどいいバランスを見つけるのは本当に難しいんだ。3回のセッションの中で、ミスを犯して大きな代償を払ったドライバーが何人かいるのを見た。今の段階では僕らは何か巧妙な戦略をとったりするべきではなく、物事をシンプルにこなしていかなければならない。
　表彰台に届く可能性はあると思う。今年は、タイヤのデグラデーションやムーバブル・リヤウイングの使用といった変化があり、これが決勝の中で影響を与える。今までの2戦でそういうシーンを見てきた。明日は今日より気温が少し上がるかもしれない。それが何らかの変化をもたらすかどうか見ていこう。そうはいっても、僕としては期待はしていないけどね。最終結果において戦略がとても重要になってくるのは確かだ。

フェリペ・マッサ　予選6位
　マレーシアより少しだけよかったけれど、まだ他より遅れている。ベッテルのパフォーマンスには驚かなかったが、ウエーバーにはびっくりしたね。マクラーレン勢も僕らより速いし、メルセデスも進歩していて、明日のレースでは手ごわいライバルになるだろう。Q2では赤旗の後、すぐにコースに出て、前が開けた状態で走ろうとした。ペレスが僕の前にいたけれど、アウトラップで彼を抜いた。あれは重要だったよ。それによってクリーンなラップがとれて、タイムを更新できたんだからね。マレーシアのように予選と比べて決勝のパフォーマンスがよくなることを願っている。そうなれば、表彰台に届く可能性もある。路面は昨日と比べて大幅によくなった。グリップが向上し、マシンがあまりスライドしなくなった。そのおかげでタイヤをあまり傷めずに済んでいる。理想的な戦略を考えるには、この要素を考慮に入れなければならないだろうね。