2015年にF1デビューを果たしたカルロス・サインツJr.は、同じスペイン出身で2度のチャンピオンであるフェルナンド・アロンソが、初年度の良い手本となったと語っている。

 サインツJr.は7戦でポイントを獲得し、ドライバーズランキング15位につけたものの、7度のリタイアによって妥協のシーズンとなった。復活したマクラーレン・ホンダを駆るアロンソは、さらに厳しい1年を過ごし、ポイント獲得はたったの2回。アロンソが苦境を乗り切っていく様子を見ることが学習となり、役に立ったとサインツは言う。

「とても良いお手本になった。彼はキャリアの中で厳しい時期にあり、どう対応していくのか、どうやってスイッチを入れるのか、どのように折り合いをつけていくのか興味深かった。観察して学んでいくのは楽しい。昨シーズンはすべてが学習の1年だった」

「いつも観察しているから、フェルナンドがアドバイスをする必要などない。僕のところにやってきて『これを試して、こうしてみたら』なんて言ったことはない。ドライバーズパレードやパドックで話をするだけで、彼から学ぶことができる。自分自身を写す鏡みたいなものだった」

 信頼性の低さが原因で、期待していたほどの結果が出せなかったことに落胆しているが、チームの上層部はドライバーとしてのポテンシャルを認めているとサインツは語る。

「自分にふさわしいだけのポイントが得られないのは、あまり愉快ではない。でもレッドブルやトロロッソのように大事な相手は、僕が手にするはずだったポイントがどれだけだったか計算して理解してくれている。信頼性の問題がなかったら獲得できていたはずのポイントは、驚くほどのものだった。実際どうだったかは誰にもわからないけれど、僕の計算では、もっと上位に行けたはずだった」

「最終的には受け入れるしかない。これはスポーツで、自分だけの問題じゃない場合もある。2016年にはすべての問題が解決して、きちんと戦いに臨めることを期待している」と信頼性向上がポイント獲得の鍵であることを示唆したサインツJr.。2016年は先輩アロンソから「苦境の乗り切り方」とは違うことを学べるだろうか。

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