現地時間6日、F1第12戦イタリアGPが伝統のモンツァ・サーキットで幕を明け、午前10時から行われたフリー走行1回目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
今シーズンのヨーロッパラウンドを締めくくる第12戦イタリアGPの舞台は、グランプリ随一の高速サーキットとして知られるモンツァ(アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ)だ。
迎えたレースウイーク初日の金曜日はさわやかな青空が広がり、絶好のコンディションに恵まれた。セッション開始時の気温は26度、路面温度は30度を記録している。
タイヤサプライヤーのピレリは、今回のレースにミディアムとハードという2種類のコンパウンドを投入。なお、最初のFP1では、フォース・インディアのジェイムズ・カラドがエイドリアン・スーティルのマシンをドライブ。ケータハムのヘイキ・コバライネン、マルシャもロドルフォ・ゴンザレスがレギュラードライバーに代わってセッションを託された。
開始30分過ぎから、各車ハードタイヤを履いて本格的な走行を始めると、まずはマクラーレンの2台が上位勢の先頭を切って計測ラップをスタート。セルジオ・ペレスが1分26秒台の前半までタイムを刻み、走り始めをリードした。
その後、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが1分25秒台をマークするも、セッション折り返し後すぐにフェラーリのフェルナンド・アロンソがトップタイムを更新。さらに、そのタイムをメルセデスのハミルトンが塗り替えるという展開で中盤は過ぎていった。
フェラーリは前戦スパで好感触だったフロントウイングをさらに改良したものを投入。スタンドを埋めたティフォシの前で快調に周回を重ねていったが、シート喪失がささやかれるフェリペ・マッサは、同様のウイングを装着するも、アロンソから約コンマ8秒遅れと不安な滑り出しとなっている。
終盤も目立ったタイム更新はなく、ハミルトンのトップでセッションが終了。2番手アロンソ、3番手にはニコ・ロズベルグが続き、ベッテルは4番手となった。
今回のレースからロングホイールベースのマシンを投入してきたロータスは、キミ・ライコネンが5番手、ロメイン・グロージャンは12番手だった。セッション終盤にギヤボックスの不調を訴えたザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは18番手に沈んでいる。