IZODインディカー・シリーズは、インディ500後にデリック・ウォーカーを運営および競技担当の代表として起用すると発表した。
過去にはブラバムのチーフメカニックとしてF1で活躍、ペンスキー加入後アメリカに活動の場を移し、自らの名を冠したウォーカー・レーシングを立ち上げ、ロビー・ゴードンらとともに多くの勝利を獲得したウォーカー。ヒロ松下や服部尚貴、中野信治、高木虎之介など多くの日本人ドライバーが所属したことでも知られる。
そんなウォーカーは、現在アメリカン・ル・マン・シリーズに参戦するチーム・ファルケンタイヤの代表として、またインディカーではエド・カーペンター・レーシングのマネージャーという立場でシリーズに携わっていたが、インディ500以降シリーズの技術面、競技面を司る役割を担うことになり、副代表のブライアン・バーンハートやレースディレクターのボー・バーフィールド、技術副担当のウィル・フィリップスとともに活動することになった。
「我々はこの不可欠な役割に、デリック・ウォーカーを迎えることができて喜ばしく思う。我々はこの役割について多くの人々と検討してきたが、彼の名前はしばしば登場してきていた」と語るのは、シリーズの資本をもつフルマン・アンド・カンパニーのチーフ・エグゼクティブ・オフィサー、マーク・ミルズ。
「多くの才能ある人材と話した後、北米オープンホイールシリーズで成し遂げてきた実績、経験を検討した結果、デリックに白羽の矢が立ったんだ」
新たにシリーズ運営に携わることになったウォーカーは「私はこれまでの人生において、多くをプロフェッショナル・レーシングに従事する機会を得てきた。そこで、他にはない貴重な体験をさせてもらったんだ」と語る。
「インディカー・シリーズにおける新しい役割は、私の経験と人間関係を、インディカーをファンのためによりエキサイティングにするため完璧に活かすことができると思う」