インディカーは、デトロイト戦が開催された2日(日)にエアロキットやエンジン、安全面での技術などの長期的開発計画を発表した。
デトロイト戦からインディカーの運営および競技担当の代表に就任したデリック・ウォーカーは、今後のインディカーのマシン開発や安全面のスタンダードなどをどう進めていくか開発計画の概要を発表した。
2015年からすべてのレースで導入されるエアロキットは、現在マニュファクチャラーがオーバルとロード/ストリートの両方で自由に開発が行えるようになっている。どこまで開発が行えるかは最終決定がなされてないが、サイドポッドやエンジンカバー、フロントやリアウイングのエンドプレートなどが含まれると。
「これは未来に向けてスピードや安全性を向上させるための、革新的なファーストステップだ」とウォーカー。
「安全性と競争力を進めていくすべての方法を見続けている。我々の最初の仕事は、スピードを向上させるために我々が期待している2015年からのニューエアロの導入に向けて、準備することだ」
インディカーが発表した計画は、次の項目が含まれている。
2013年:マシンが乗り上げる可能性を減らすため、ダラーラと共にアンダーフロアーの面積を減らしていく。
2014年:エンジンのアップグレードは、現在のホモロゲーションプロセスによって進める。ダウンフォースの調整は、競争の激化、オーバーテイクや安全面の必要性などによって行われる。
2015年:ボディの変更の可能性を含め、エアロキットを導入する。
2016年:エンジンの開発はもちろん、必要とされればファイアストンと共にタイヤ開発の機会を導入する。
2017年:エンジンとエアロアップグレートを行い、チームによる開発が進むようマシンの開発エリアを広げる。
2018年:2017年パッケージがどのように行われたかによって、競争の増加を進める。
2019年:完全に新しいエンジンの基礎やカタチを検討する。
2020年:2019年のパッケージをもとに競争増加を進める。
2021年:空力面でのアップグレードを行う。
ウォーカーは、チームやメーカー、サプライヤーおよびドライバーたちがすべての開発プロセスを確認できると語っている。
「我々の長期的戦略は、メーカーやチーム、ドライバーたちと協力して進めていくことを基礎に置いて考えている。常に安全面に目を向けてタイムラインを築いている」