IZODインディカー・シリーズ第4戦サンパウロは28日予選が行われ、ウィル・パワー(ペンスキー)がポールポジションを獲得した。

 今年も2デイイベントとして開催されるブラジル戦、予選日は朝8時過ぎにプラクティス1回目が行われ、2回目は午前11時過ぎから。そして、午後2時を回ったところで予選が行われるタイトなスケジュールだった。

 限られた時間の中で着実にマシンを仕上げ、予選でも見事に力を出し切ったのがウィル・パワー(ペンスキー)だった。今季2度目、キャリア26度目のポールポジション獲得を1分21秒4045というベストで達成。ペンスキーはこれで開幕から4戦連続のポール奪取だ。

 サンパウロでの3年連続優勝を目指すパワーは、「ポール獲得は嬉しい。今回のストレートではホンダ勢が有利にあるようなのでなおさらだね。明日のレースは雨になりそうだし、あるいはウエットとドライの両方のコンディションで戦わなければならないかもしれない。大どんでん返しも起こり得るレースになる」と予選後コメントした。

 予選2番手はダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)が手にした。新シャシーとなった今季ここまでの3戦は今ひとつピリッとしないフランキッティだが、今回はマシンの仕上がりも上々。今回のレースからホンダはターボハウジングの形状変更が認められたが、それによってエンジンのレスポンスが良くなっているようなのだ。

「もっといいタイムを出せるマシンになっていた。それだけに予選結果は悔やまれる。アタック1周目はマシンがヘアピンに1台ストップしていたので、コーナリングがやや慎重にならざるを得なかった。次のラップでは自分がミスを冒してしまった」とフランキッティ。開幕から苦戦が続いているが、今回はモチベーションが高い。それだけマシンのポテンシャルが高いと感じているのだろう。

「マシンは良くなっている。チームが頑張ってくれているおかげだ。そして、ホンダもエンジンの性能アップを実現している」とフランキッティは語った。

 予選3番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。そして、4〜5番手にはアンドレッティ・オートスポート勢がジェームズ・ヒンチクリフ、ライアン・ハンター-レイの順で続き、ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン)が6番手となっている。

 昨年のブラジルで堂々トップを走り、優勝まであと一歩に迫った佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は、プラクティス1ではギヤボックスの冷却に問題発生、プラクティス2でエンジントラブルでマシンストップと散々な出足となってしまった。P2と予選の間にエンジン交換などの作業をすべて終わらせるのは難しく、琢磨は予選に出走できず。その結果、琢磨は明日のレースに最後尾26番グリッドから臨まなければならなくなった。

「あまり良くない1日となってしまいましたね。残念です。最初のプラクティスでは、エンジニアたちがギヤボックスを開けてみたいと走行を早めに切り上げました。リスクを避けてのことでした。そして、プラクティス2回目を走り出して間もなく、今度はエンジントラブルでストップ。マシンのセットアップを全然煮詰めることができていません」と予選日を振り返った琢磨。

「でも、明日は90パーセントの確率で雨が降ると言われていますから、諦めてはいませんよ。このコースはロングストレートの先にハードブレーキングを行うコーナーがあるし、雨ならポジションを上げて行くことは十分に可能です。作戦も上手く使えれば、上位へと進出してのフィニッシュが狙えるはずですから、頑張ります」

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