9月12日(月)、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラが、『インディジャパン・ザ・ファイナル』にコンクエストからスポット参戦すると発表された。このスポット参戦はどのような経緯で決まり、オリベイラは今回のレースにどのような期待を抱いているのか。本人を直撃した。

「僕の友人がアメリカの多くのチームと連絡を取っていて、僕のことも話してくれていたんだけど、その中からコンクエストが僕に興味を持って、向こうからコンタクトしてきてくれたんだ。そこで『もてぎでのシートが空いている』って話をもらった。『乗ることは可能か?』って聞いてきてくれたんだよ。僕自身が自分を売り込んだわけじゃなくて、チームの方からアプローチしてくれたんだから、その話が来た時は興奮したよね」と今回の電撃参戦について経緯を語ってくれたオリベイラ。

 長年日本を主戦場として戦うオリベイラにとっては、もてぎは良く知るコース。それにフォーミュラ・ニッポン第4戦もてぎでは優勝を飾っており、「またとない機会」とオリベイラは語る。インディカー・シリーズにもブラジル人ドライバーは多く参戦しており、インターネットを通じてすでに頻繁に連絡を取っているようだ。

「インディカー・シリーズに出場しているブラジル人ドライバーのことは全員知っているし、中でもトニー・カナーンとは兄弟のような付き合いをしている。トニーとは、この話が決まった後に話をしたし、すでにいろいろ手助けしてもらっているんだ」とオリベイラ。

「クルマの細かい部分がどうなっているのかとか、教えてもらったよ。逆に、僕の方も彼にもてぎのコースの特性なんかを教えたし、お互いに助け合っている感じだね。トニーには、フォーミュラ・ニッポンの車載カメラの映像も見せたけど、ビックリしていた。『まるでF1みたいなハンドリングのクルマだな。オレたちのクルマよりいいよ』だって(笑)」

 2010年にフォーミュラ・ニッポンに復帰して早々にチャンピオンを獲得。アメリカのスウィフト製シャシーであるFN09を操るオリベイラだが、やはりインディカー・シリーズのダラーラ・ホンダとは勝手が違う。もてぎでは金曜日の走行時間だけでインディカーの特性を学ばなければならない。

「もちろんフォーミュラ・ニッポンとインディカーでは、クルマもタイヤも違うし、セットアップに対するアプローチも違う。だから、チームともすでに電話会議やスカイプでのミーティングをして、エンジニアたちと話をしている」

「向こうは、そのあたりのやり方が日本とは違うんだよね。日本の場合は、通常ひとりのエンジニアがすべてを決めるけど、今回は3人エンジニアがいて、全員と話をしなければならない。そこでもてぎに関する情報はすべて伝えてあるし、いくつかもてぎでの車載カメラの映像を彼らにも見せた。それらの情報から、彼らもクルマに対して、いいアイデアが湧いていると言っていたよ」

「もし走りはじめのクルマの状況があまり良くなくて、そこから色々セットアップを変えなければならないとなったらちょっと苦労するかも知れないけど、最初の状態が良ければ問題はないと思うね。いずれにしても、とてもこのレースを楽しみにしているよ」

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