2013年シーズンのインディカー・シリーズ第2戦の予選が快晴の下、バーバー・モータースポーツパークで行われ、12年のチャンピオンであるライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がポールポジションを獲得した。

 朝から快晴に恵まれ、完全なドライで争われた予選。10分間のファイナルでハンター-レイは、残り5分を切ってからコースインし、加速のために1周をこなした後、たった1周のアタックでコースレコードの1分7秒0871を記録して、今季初のポールポジションを獲得した。

「チームが素晴らしい仕事をしてくれているんだ。セッション毎にマシンが良くなっている上に、どこを改善すべきかも完全に把握できている。ポールポジションは最高のスタート位置。あとはタイヤをゴールまでいかにもたせるかだ」とハンター-レイ。

 予選2番手となったのは、バーバーで2連勝中のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。今週末のパワーはマシンが自分の好みに決まり切っておらず、予選ではまずブラックタイヤで走ってセッティングを確認。レッドに履き替えてアタックを行うスタイルを採った。ファイナルステージでパワーはユーズドのブラックで2周を走ってピットへ。レッドで4周を走り、ファイナルラップに自己ベストを出したが、ハンター-レイに0.2433秒もの差をつけられてしまった。

「今日はファイナルに残れてハッピーだったよ。僕たちのマシンはまだ完璧じゃない。自分ももしかしたらベストの力を発揮できていないのかもしれない。そんな状態だから、予選2番手は嬉しい結果だ。予想より良いグリッドを手に入れることができたからね。レースの作戦を決めるのはなかなか難しくて、おもしろい戦いになると思うよ」とパワーは予選後にコメントを残した。

 この結果、第2戦の予選ではシボレーエンジンがフロントロウを独占。しかし、予選ファイナルに進出したマシンの数は、開幕戦がシボレー=4/ホンダ=2だったのに対し、バーバーでは3対3の互角になった。セカンドステージまでを見ると、1分6秒台をマークしてポールポジション候補のトップに躍り出ていたのは、ホンダエンジン使用のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)だった。しかし、ディクソンのファイナルでの結果は4番手。ディクソンの前の3番手となったのは、驚異のルーキー、トリスタン・ボティエ(シュミット・ピーターソン)だった。開幕戦でも予選6番手に食い込んでいるボティエは、デビュー2戦目にして予選でのホンダ勢最速となってみせた。

 佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)は、予選直前のプラクティスで26台中の24番手となり、マシンの状態に不安があったが、予選に向けて施したセッティング変更に成功。セカンドステージで4番手タイムをマークした。

 2戦続けての予選ファイナル進出を見事に果たしたか……と思われた琢磨だったが、セカンドステージでジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン)のアタックを妨害したとの裁定がインディカーによって下されファイナルでの走行は許されず。琢磨のベスト2ラップは取り消され、予選結果は12番手とされた。

「自分もチームもまったく納得はいっていない。だから抗議にいった。自分は前の遅いマシンに追いついて、アタックラップを1周捨てた。アタックで他車に追いつかないようにバックオフし、間隔を作ろうとするのは誰もがやっていること。マシンはとても良くなっていたけど」と琢磨は悔しい心中を語っている。

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