マーク・ウエーバーは、イギリスGP終盤にセバスチャン・ベッテルとポジション争いをしたが接触はしなかったとして、レッドブル・レーシングはチームオーダーを出す必要はないと示唆した。
イギリスGP決勝終盤にウエーバーはベッテルの直後に迫り、チームはウエーバーに対してポジションをキープするよう繰り返し指示したが、ウエーバーはそれを無視した。しかし結局ウエーバーはベッテルを抜くことができず、両者はフェルナンド・アロンソに続く2位と3位でフィニッシュした。
ウエーバーは自身のウェブサイトにおいて、2位を勝ち取りたかったためにプッシュし続けたと説明、ふたりがクラッシュしなかったことが重要だと述べた。
「チームはセブとのギャップを維持しろと4回無線で指示してきた」とウエーバー。
「だが僕はそうしたくなかった。F1では決して諦めてはならないからだ。だからプッシュし続けた。もしもフェルナンドが最終ラップでリタイアしたら、僕らのバトルは優勝争いになったんだ」
「チームはセブと僕がクラッシュすることを心配した。チームとしてはコンストラクターズポイントが欲しかったんだ。それは理解している。だが僕も選手権ポイントが欲しかった。そして僕らは接触することなく競えるということを証明した」
一方ウエーバーは、イギリスGPでのレッドブルは完璧な戦いができなかったとして、アロンソが勝者にふさわしいと述べた。
「日曜午後の戦いを制すには、すべてのことを正しく行わなければならないが、僕らはそれができなかった」
「モーターレーシングでは運を切り開くのは自分自身だ。フェルナンドは今回のレースのウイナーにふさわしい」