マーク・ウエーバーは、ペイドライバーの割合が増えて才能ある若手がシートを得られないことで、昔よりもF1ドライバーたちの全体的な質が下がってきているとの考えを示した。

 不況により多くのF1チームは資金を持ち込めるドライバーを優先して選ばざるをえない状況にあり、才能あるドライバーたちにチャンスが与えられないとして、ウエーバーは嘆いている。

「僕がミナルディにいたころ(2002年)には、グリッド後方にも(エディ・)アーバインや(ミカ・)サロなど、表彰台経験者が大勢いた」
「F3000で優勝したドライバーたち、何度も見事な勝利を勝ち取った経験を持つドライバーたちであふれていた」
「(今は)才能あるドライバーたちは大勢いるのに、彼らの多くが不運にもチャンスを得ることができない。悲しい状況だ」
「たとえば若手の(ロビン・)フラインスは素晴らしい才能の持ち主だ。しかし彼には金がない」

 フラインスは2012年にフォーミュラ・ルノー3.5でタイトルを獲得し、今年ザウバーF1チームのリザーブ兼テストドライバーを務めながら、GP2に参戦し、優勝も獲得していた。しかし彼は資金がないために、7月にGP2のシートを失った。

 資金不足に苦しんでいたザウバーはロシアの企業とのパートナーシップ契約を結び、その一環としてロシア出身17歳のセルゲイ・シロトキンを来季レースドライバーにするための育成プログラムをスタートさせている。

 シロトキンのように、キャリアの浅いドライバーがF1に昇格することについてに聞かれたウエーバーは、次のように答えた。
「安全面に懸念があるかもしれないが、様子を見ていこう」
「(若くても)クルマを走らせることはできる。だがデビューするのに最適な時期ではないと思う」
「彼(シロトキン)がキミ(・ライコネン)やセバスチャン(・ベッテル)のようになるか? それは今後を見ていくしかない」

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