2011年F1第5戦スペインGPの公式予選Q3は、レッドブルのマーク・ウエーバーがトップタイムをマークし、今季初のポールポジションを獲得した。
決勝のトップ10グリッドを決める最終のQ3には、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、メルセデスの各2台とルノーのビタリー・ペトロフ、そしてウイリアムズのパストール・マルドナドが駒を進めた。
このQ3では、決勝に向けてタイヤを温存するため多くが1周のみのワンアタックを選択、唯一ミハエル・シューマッハーだけは使用済みのハードタイヤでコースに出たものの、タイムアタックを行わない戦略をとった。
そんななか、ポール争いはセッション序盤にマクラーレン勢と共にタイム計測を行ったレッドブル2台によって争われ、ベッテルの暫定トップタイムをセクター2、3で上回ったウエーバーが1分20秒981を叩き出し、今季初となるポールを決めた。
一方、決勝の2列目を懸けた争いは、序盤のアタックで4番手につけていたジェンソン・バトンのタイムをフェルナンド・アロンソが終盤のアタックで上回り、アロンソ自身、今季ベストグリッドとなる4番手を地元スペインのファンの前で獲得した。
また、それ以外でもルノーのペトロフがメルセデスのニコ・ロズベルグを上回る6番手につけ、初のQ3進出となったマルドナドもフェリペ・マッサにコンマ1秒と迫るタイムで9番グリッドを獲得している。
ウエーバーのポールは2年連続、通算では7回目。反対にチームメイト対決に破れたベッテルは開幕からの連続ポールが途絶えることとなった。