F1第15戦日本グランプリの土曜フリー走行は、レッドブルのマーク・ウエーバーがトップタイムをマークした。
2日目を迎えた日本グランプリも朝から青空が広がり、気温25度、路面温度37度というコンディションのなか、午前11時から予選前最後となる60分のフリー走行が行われた。
前日のFP2では、強い風の影響もあって上位勢にもスピンやコースオフするマシンが目立ったが、予選日の鈴鹿は、ドライバーからも風向きが変わったとのコメントが聞かれており、FIAの計測値では時折7〜8m/sという風速を記録。また、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルがスプーンの立ち上がりで簡単にリヤを滑らせクラッシュを喫している。
セッション序盤は、フェラーリのフェルナンド・アロンソが最後にタイム計測を終えるなか、まずはレッドブルのウエーバーが1分32秒台に入れてトップに立ち、ロータスのロメイン・グロージャン、セバスチャン・ベッテルらが上位につける。
中盤に入ると、上空にやや曇が広がりわずかに気温が下がったものの、風は依然として強いまま。そんななか、セッション折り返し後すぐにミディアムタイヤを投入したグロージャンがウエーバーのタイムをわずかに上回ってくるが、そのグロージャンもコースをはずれるシーンが見られた。
セッション終盤、多くのドライバーがミディアムタイヤに履き替え、予選シミュレーションに移っていくが、本命のベッテルは何らかのトラブルに見舞われたか、すでにマシンから降りた状態に。結局、その後もコースへ出ることはなく、ミディアムでの予選ランを行うことなくセッションを終えることとなった。
ベッテル不在のなか、順調にタイムを伸ばしたのはチームメイトのウエーバー。1分32秒053というタイムをマークしFP3をトップで終える。
2、3番手にはルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのメルセデス勢が続き、グロージャンが4番手。フェラーリはアロンソが6番手、マッサ7番手となったが、トップとの差はコンマ7秒と縮まらず。ロータスのもう一台、キミ・ライコネンも8番手に終わった。