F1商業権所有者であるバーニー・エクレストンは、シルバーストンに対し、2010年からのイギリスGP開催契約へのサインを今週中に行わなければ、来季イギリスGPは開催されないと宣言した。
ドニントン・ベンチャーズ・レジャーLtd(DVLL)がドニントンパークでの17年にわたるF1開催契約を維持することができず、エクレストンはシルバーストンの所有者ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)との交渉を開始した。しかし金銭面においてBRDCはエクレストンの要求を受け入れることができず、交渉は難航している。
イギリスGP開催には、年間料金1,200万ポンドが必要とされ、料金は毎年7パーセントずつ値上げされていく予定だと見られている。エクレストンはBRDCにプレッシャーをかける形で、もし今週中に彼らがオファーを受け入れなければ、イギリスGPは開催されないと断言した。
「我々と彼らの間にはそれほど大きな溝はないと彼らは言っている。つまり彼らはサインをするはずだ」とエクレストンはデイリー・エクスプレス紙に対してコメントした。
「彼らはペンをなくしてしまったのかもしれないが、あと1日か2日の間に見つけなければ、それでおしまいだ。私はこのレースをカレンダーから外す。イギリスグランプリは行われない。議論の余地はない」
F1世界選手権が正式にスタートした1950年から開催され、現在でも残っているイベントは、モナコ、ベルギー(スパ-フランコルシャン)、イタリア(モンツァ)、そしてシルバーストンのイギリスGPのみだ。