F1商業権所有者であるバーニー・エクレストンが、アイルトン・セナがレース中の事故によって亡くなったことは悲しいことだが、彼の死によってF1に多くの人々から関心が集まり“F1のためになった”と述べた。
3度のワールドチャンピオン、セナは1994年サンマリノGPのレース序盤にクラッシュに見舞われ死亡した。今年アドルフ・ヒトラーやサダム・フセインのリーダーシップを褒め称えるような発言を行ったことで非難を浴びたエクレストンは、先週末のブラジルGPで、セナの死によるパブリシティ効果は非常に大きく、大勢のF1を知らなかった人々もF1に注目するようになったと述べた。
「彼は不運だった」とフォーミュラワン・マネージメント(FOM)のチーフエグゼクティブであるエクレストンは、ブラジルのフォリャ・ジ・サンパウロ紙に対して述べた。
「しかし彼の死によるパブリシティの効果は非常に大きかった。それはF1の役に立った」
「我々がアイルトンを失わなければならなかったのは残念なことだ。しかし起こってしまったことだ。彼は非常に人気があったが、あの事件はこのスポーツのことを知らなかった多くの人々の関心を引き付け、そのおかげでF1への関心が高まった」
一方エクレストンは、フェラーリが希望しているF1の3台体制についても触れ、その可能性を完全に否定した。フェラーリは2010年、フェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソに加え、サードカーにミハエル・シューマッハーを乗せて走らせたいと考えている。
「馬鹿げている」とエクレストンは即座に否定した。
「そんなことにはならない。忘れた方がいい」