オースティンGPのオーガナイザーたちは、予定どおり来年同地でグランプリを開催することはできないだろうと示唆し、初開催を2013年に延期することを受け入れる用意があるとの意向を示した。
オースティンでのグランプリ開催契約に関して問題が発生し、サーキット・オブ・ジ・アメリカズの建設工事が今週ストップした。バーニー・エクレストンは、このままの状況では同グランプリを来季F1カレンダーから削除せざるをえないと発言した。12月初めに開催される世界モータースポーツ評議会会合において、2012年のF1カレンダーが承認される予定となっているが、オースティンの開催契約はまだ結ばれていない状況だ。
エクレストンの発言を受けてサーキット・オブ・ジ・アメリカズ会長スティーブ・セクストンは声明を発表、1年間の猶予が与えられれば同サーキットの準備は整えられると述べた。
「我々は2012年のUSGPに向けて熱意を持って取り組みを続けてきたが、エクレストン氏はオースティンでのレースを2013年に延期することに関心を持っている」
「チームやスポンサーにとってアメリカの市場は重要なものであることを我々は承知している。2013年の開催になれば、サーキット・オブ・ジ・アメリカズの準備を整える時間が確実に与えられることになる」
これにより、アメリカでのグランプリ復活が1年延期されるのはほぼ確実になったものとみられる。その場合、2013年には、アメリカにおいてオースティンとニュージャージーでのGPが初めて開催されることになる。