NASCAR NATIONWIDE SERIES
第24戦 NAPA Auto Parts 200
開催日:8月20日

“トヨタ カムリ”2台がシリーズレギュラー最上位フィニッシュ

 8月20日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第24戦「NAPA Auto Parts 200」がカナダ・ケベック州モントリオールのロードコース、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで開催された。
 今大会はミシガンで行われているスプリント・カップ・シリーズ、キャンピング・ワールド・トラック・シリーズとは遠く離れたカナダでの開催。特に移動には入国審査があるため、スプリント・カップ・シリーズのレギュラードライバー出場はフォードの2名のみ。トヨタ勢では、ネイションワイド・シリーズのレギュラードライバーであるジョー・ネメチェクがスプリント・カップ・シリーズにも出場したため、ネイションワイド・シリーズの予選はケヴィン・コンウェイに任せ、決勝のみ出場するという忙しい一日を過ごした。
 また、今大会はNASCARでは唯一カナダで開催される大会であり、スポット参戦で元F1世界チャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴ(ダッジ)を始めとする、地元カナダ出身のロードコーススペシャリストが出場することでも注目を集めた。トヨタ勢ではチャンプカーなどで活躍したパトリック・カルパンティエが、自身の27年にわたるレース人生の引退戦として99号車で出場した。

 19日(金)午後5時5分からNASCARのロードコース形式による予選が行われ、マイケル・マクドウェルが5番手。スティーブ・ウォレスとカルパンティエが7,8番手で4列目に並び、8台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

 20日(土)午後2時53分に1周2.709マイルロードコースを74周(200.466マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。
 5番手から順当なスタートを切ったS.ウォレスは燃料戦略を考え、4周目終了で早くもピットイン。カルパンティエも7周目終了で最初のピットへ向かった。
 15周目にこの日最初のイエローコーション。ケニー・ウォレスやブライアン・スコットを含む多くの車両がこのタイミングでピットへ向かったが、早めにピットを終えていたS.ウォレスとカルパンティエ、マクドウェルはコース上に残り、それぞれ3,4,5位へポジションアップ。再スタートで2位のアレックス・タグリアーニ(ダッジ)が2コーナーでアウトにはらんだ隙を突き、S.ウォレスとマクドウェルがポジションアップ。
 その後、やはりロードレースを得意とするカップ・レギュラードライバーのマーコス・アンブローズ(フォード)に先行を許すが、ヴィルヌーヴとアンブローズに続く3位でマクドウェルが好走を続けた。
 30周目を過ぎると、早めのピット戦略を採った車両がグリーン下で2度目のピット作業を開始。ここでS.ウォレスは痛恨のピットロードスピード違反を取られ、大きく後退してしまった。
 41周目に2度目のイエローコーションが出され、ピット戦略で順位が入れ替わると、カルパンティエが5位に。44周目の再スタートでは、首位のヴィルヌーブが1コーナー立ち上がりでコースオフ。コースに戻ろうとした2コーナーでアンブローズに接触し、後続は大混乱となった。
 この接触を間一髪で避けたカルパンティエは2位に浮上したが、その後のバトルでエンジンがオーバーヒート気味となりピットイン。24位へと一時は大きく後退。51周目のイエローコーションでコース上に残り、再スタートで再び5位まで順位を上げたカルパンティエだったが、ヘアピンでS.ウォレスと接触しスピン。その後、一旦はコースに復帰したものの、65周でキャリア最後のレースを終えることとなってしまった。
 一方トヨタ勢はマクドウェルが常にトップ3をキープし、地元カナダ出身のロードコーススペシャリストであるタグリアーニとの激しい2位争いを展開。
 チェッカー目前で出された6度目のイエローコーションから、残り2周での再スタートでは、マクドウェルは一旦タグリアーニとS.ウォレスの先行を許したが、すぐにS.ウォレスをかわし、チェッカーまでタグリアーニを猛追。しかし、僅かに及ばず3位でフィニッシュ。S.ウォレスが4位に入り、“トヨタ カムリ”のネイションワイド・シリーズレギュラードライバー2台が、スポット参戦のロードコーススペシャリストに続く3位、4位に入った。
 最後までS.ウォレスに続く5位を走行していたブライアン・スコットは、ファイナルラップの最終コーナーで痛恨のスピン。12位に終わった。

 次戦第25戦は8月26日(金)、ブリストル・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー マイケル・マクドウェル:
「我々は計画通り着実にレースを戦ってきたが、最後はちょっと足りなかった。前半戦は予定通りブレーキをセーブし、燃料戦略も上手く行った。後はその作戦を最後まで遂行するだけだった。(マーコス)アンブローズはロードコースでは本当に速かった。とはいえ12号車(アレックス・タグリアーニ)を捕らえることはできると思っていた。最後の再スタートで逆転されてしまった。アウト側からの再スタートは困難だった」

本日のレースクイーン

那波青ななみあお
2025年 / スーパーGT
AMORESY PIXIE
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by auto sport : Hands in the Fight|0.25mmの戦い

    FORMATION LAP Produced by auto sport : Hands in the Fight|0.25mmの戦い

  • auto sport

    auto sport 2025年8月号 No.1610

    スーパーGT熱闘最新アップデート
    GT500 3ワークス開発概況
    『24年モデル』GRスープラの“穴”を突け

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円