スーパーGT300クラスに長年参戦しているカーズ東海ドリーム28は24日、2014年シーズンもマクラーレンMP4-12C GT3でスーパーGTに参戦すると発表した。
2012年までは紫電MC-RT/16でGT300クラスに参戦、昨年はFIA-GT3規定車両のマクラーレンMP4-12C GT3にスイッチしたカーズ東海ドリーム28。しかし、昨シーズンはトラブル等にも悩まされ、シーズン序盤は苦戦。終盤はポテンシャルを上げ、JAF Grand Prixでは加藤寛規がレース2で優勝を飾った。
今季に向けてチームはイギリスにスタッフを派遣。マクラーレンとの間でさまざまな問題点も洗い出した結果、今季もマクラーレンMP4-12C GT3で継続参戦を決定したという。
「マシンの熟成度では、ようやく他のGT3マシンとのスタートラインに並んだというレベルですが、マシンのポテンシャルを引き出すのはドライバーはもちろん、エンジニア、メカニックを含めたチームスタッフであり、それこそがモータースポーツの醍醐味。2014年は期待に応えるレースを展開したいと思います」とチームは公式サイト(http://www.hondacars-tokai.com/motorsports)の中で意気込みを示している。
ドライバーは、2006年から不変の高橋一穂、加藤寛規というコンビを継続。今年でなんと9年目のコンビになる。シャシーメンテナンスは変わらずムーンクラフトが、エンジンメンテナンスは戸田レーシングが行う。タイヤはヨコハマだ。
ただし、今年は2011年からチームをサポートしてきたエヴァンゲリオンカラーではなくなる。エヴァンゲリオン・レーシングを運営してきたラナ・エンタテインメントは24日ブログを更新し、「エヴァンゲリオンレーシングは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』とのプロモーションタイアップの役割もひと段落し、今季はスーパーGTでの活動をお休みすることをお知らせいたします」と、今季スーパーGTにエヴァカラーのマシンが登場しないと明らかにした。
エヴァンゲリオン・レーシングは2010年からスーパーGTで活動を開始。人気アニメ、エヴァンゲリオンの初号機のカラーリングがに施され、レースクイーンとともにファンに大人気となっていただけに、スーパーGTファンにとっては寂しい報せとなってしまった。