レッドブル・レーシングとの交渉が決裂したことを認めたキミ・ライコネンのマネージャーが、来季フェラーリ復帰は「ひとつの選択肢」であると語った。
ライコネンのマネージャー、スティーブ・ロバートソンは、今週、ライコネンが来年レッドブルに行く可能性はなくなったと発言した。
それによって今のライコネンにとっての主な選択肢はロータスとフェラーリであるとみられている。
ロバートソンは、フェラーリとすでに合意がなされているとの報道は否定したものの、フェラーリ復帰が選択肢に入っていることは認めた。
「(フェラーリ復帰は)ひとつの選択肢だ」とロバートソン。
「私の仕事は空きシートを持つすべてのチームと交渉を行うことであり、その仕事を今後も続けていく」
フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、チームは今、来年のドライバーラインナップではなく今季のタイトル争いに気持ちを集中させるべき時であると語っている。
「これまで何度も説明したが、ドライバーの話題は今の優先事項ではない」とドメニカリは今週火曜、マラネロのスタッフたちに対して述べた。
「重要なのは彼ら(フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサ)にトップでフィニッシュするための最大限のチャンスを与えることである。成功するために、我々全員が最大限のレベルまで能力を発揮して仕事を行わなければならない」
「勝つ力があるマシンを与えれば、それを使って勝つ方法は彼らが知っている。我々全員が信じれば、成し遂げることが可能だ」
フェラーリチームの上層部は来季ドライバーに関してイタリアGPの後に検討する予定であると、関係者は語っている。
ライコネン復帰に積極的でないといわれてきたフェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロも、ライコネンがベストの選択肢であれば彼を選ぶことを受け入れるものとみられている。
アロンソは2016年までフェラーリとの契約を結んでおり、ライコネンが加入するとすれば、マッサと交代する形になる。アロンソの来季チームメイトとしては、ライコネンの他にニコ・ヒュルケンベルグやポール・ディ・レスタらが候補であると考えられている。