ルノーがジェラルド・ロペスが率いるジニー・キャピタルとF1チームを共同運営すると発表したことを受け、ロバート・クビカのマネージャーが、これから状況を評価して、チームに加入するかどうかを決定すると述べた。
16日、ルノーはルノーF1チームの株式多数をジェラルド・ロペスが率いるジニー・キャピタルに売却し、来季はルノーとしてF1に参戦することを明らかにした。クビカはすでにルノーF1と来季の契約を結んでいたが、状況が変化したため、この契約を実行するかどうかはこれから検討したいとマネージャーが述べた。
「可能性があった動きだが、我々はさらに多くの情報を提供してくれるよう求めた」とクビカのマネージャー、ダニエル・モレリはBBCスポーツに対して語った。
「ジニー・キャピタルについて、また、チーム内で誰がどのような役割を負うのかについて知りたい。パートナーが、(出資のみで業務に直接関与しない)スリーピングパートナーなのか支配力を持ったパートナーなのかを知りたいのだ」
「サインした時から状況が変化した。ルノーがすべての情報を提供してくれることが重要となる」
「基本的には、新たな状況に反対しているわけではない。しかし誰がチームを運営し、彼らがどのような戦略をとるのかを知ることが重要だ。それがポジティブである可能性もネガティブである可能性もあるからだ」
「いくらか時間が必要だ。新たな状況を評価するのは少なくとも数日はかかるだろう。したがって私は今の時点で我々は去るとか残るとか述べる状況にはない」
クビカがルノーとの契約を解除した場合、来季加入するチームの選択肢は多くはない。メルセデスには空きシートがあるが、現在ミハエル・シューマッハーと交渉を行っているものと見られる。他には彼が今年まで所属していたザウバーもドライバーをまだ発表していない。
「新しいパートナーについて判断するための情報をまだ十分に得ていない」とモレリ。
「だがルノーは新たなパートナーについて十分調査を行ったものと考える。彼らにはルノーブランドを守る責任があるからだ」
「ルノーは将来についてかなり確実な保証を得ているのではないかと思う。懸念を生じさせるような基本的な問題は見当たらない。我々にとっての基本的な問題とは、パフォーマンスの高いマシンを得られるかどうかだ」
「したがって、マシン開発がどの段階にあるかというのが、基本的な問題となるが、それに関する感触はいい」
「懸念しているのは、この状況によって作業に遅れが生じたのではないかということだ。不確かな状況によって、スタッフの作業が滞る可能性はあるからね」