スーパーGT500クラスで今季D'station ADVAN GT-Rをドライブしているミハエル・クルムが、LMP2クラスのグリーブス・モータースポーツから6月のル・マン24時間に参戦することになった。
長年日本で活躍、プロテニスプレイヤーのクルム伊達公子さんを夫人にもつミハエル・クルムは、今季はスーパーGTでKONDO RACINGに所属し、安田裕信と組みD'station ADVAN GT-Rをドライブしているが、2011年にLMP2クラスで優勝を飾ったグリーブス・モータースポーツに加わり、ザイテックZ11SN・ニッサンをドライブする。
クルムはニッサンGTアカデミー出身の若手ドライバー、ヤン・マルデンボロとルーカス・オルドネスと組むことになるが、ニッサンのグローバル・モータースポーツディレクターを務めるダレン・コックスは、「彼は我々が構築しようとしているグローバルなドライバーファミリーの一員だ。日本とヨーロッパで豊富な経験があり、選択するのは簡単だったよ」とクルム選択の理由を語る。
「ルーカスにはもう十分な実績もあるし、助けはそれほど必要ないだろう。だが、若いヤンはクルムと一緒に戦うことで、多くのものを得るはずだ」
2011年にはFIA-GT1世界選手権でニッサンGT-Rをドライブしワールドチャンピオンに輝き、昨年は本山哲、マリーノ・フランキッティと組みニッサン-デルタウイングをドライブ、ル・マンに復帰したクルムは、「ルーカスとヤンは素晴らしいドライバーで、彼らと戦うことができるのを嬉しく思うよ。僕たちには素晴らしいパッケージがある」と語った。
「それに、僕たちはル・マンでやり残したことがあるんだ」