ザウバーのエステバン・グティエレスは、シンガポールGP予選で素晴らしいパフォーマンスを発揮したことにより、さらに上を目指すことができると語った。
22歳のグティエレスは、シンガポールGPの予選Q2で7番手タイムをマーク、F1キャリア初のQ3進出を成し遂げた。Q3にはスーパーソフトのフレッシュタイヤが残っておらず、10番グリッドとなったグティエレスだが、決勝では一時7位を走行、リヤタイヤのデグラデーションがひどく最終的には12位でフィニッシュした。
「強力さを感じることができたから、それを今後に役立てることができる」とグティエレス。
「予選でああいうラップを刻むことができると、ひとつ上のレベルに上がれるし、それによってさらに上を目指すことができる」
「予選であれほどの強さを発揮できないサーキットもあるだろうけど、少なくともこういった方向に前進し続け、戦えたことはとても重要だ」
グティエレスはポイント獲得を逃したのは悔しかったが、このレースでキャリアにおける重要な一歩を進めることができたと述べた。
「(入賞できなくて悔しかったのは確かだけど)自分はベストを尽くしていたのだし、決勝中には力を出し切っていた」
「人は常に前進し、向上し続けたいと思うものだ。そして経験を積むと結果が伴ってくる」
「(シンガポールの)レースは僕自身のキャリアにおける大きな前進だから、今後のレースでもこの調子で向上したいと思っている。楽な状況ではないけどね」
F1デビューシーズンの今年、ニコ・ヒュルケンベルグほどの速さを見せられずにいたグティエレスだが、シンガポール予選ではチームメイトより上位を獲得してみせた。
ザウバーのヘッド・オブ・トラックサイド・エンジニアリングのトム・マカルーは、グティエレスは今後さらに伸びるだろうと期待している。
「(シンガポールは)エステバンにとって非常に貴重な週末になった」とマカルー。
「ニコと同じ戦略で走り、比較できたことは、彼にとってとても貴重なことだった」
「そこから学び、成長していける。この調子でやれれば、彼は今後もどんどんよくなっていくだろう」